茜に燃ゆ 下: 小説額田王 (中公文庫 く 7-17)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122021228

感想・レビュー・書評

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  • 中大兄皇子、大海人皇子、やはりこの2人を取り巻く人間模様は面白すぎる。
    詳しい資料がない時代であるにもかかわらず、深い人間ドラマに落とし込まれていてとてもよかった。

  • 資料の残存していないこの時代の話を実にいきいきと描かれていることに感嘆した。
    額田王や鏡王女についてはさまざまな説があるのだが、黒岩氏の描く額田王はとてもいきいきとしていて、現代の我々からみても素晴らしく魅力的な女性だ。

  • 王権をめぐって骨肉が争い、権謀渦巻く宮廷。やがて壬申の乱に至る訌争のなか、天智は大海人皇子から額田王を奪う。両帝の妃になるという運命をたどりながら、つねに激しい情熱を内に秘め、誇り高く生きようとした万葉歌人の、謎につつまれた境涯を渾身の筆に描く長篇歴史小説。

  • 額田王に関しては詳しい資料がなく、謎の人物である。
    知られていることは、歌人として多くの優れた歌を残したこと、
    中大兄皇子と大海人皇子両皇子の妃となったこと
    大海人皇子との間に十市皇女が生まれたことくらいではなかろうか。

    黒岩額田王は情熱的で誇り高く、才気あふれる魅力的な女性だ。

    『中大兄皇子』『天の川の太陽』と合わせて読むと、
    主人公たちそれぞれの想いがよくわかる。

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著者プロフィール

1924-2003年。大阪市生まれ。同志社大学法学部卒。在学中に学徒動員で満洲に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。日本へ帰国後、様々な職業を転々としたあと、59年に「近代説話」の同人となる。60年に『背徳のメス』で直木賞を受賞、金や権力に捉われた人間を描く社会派作家として活躍する。また古代史への関心も深く、80年には歴史小説の『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。84年からは直木賞の選考委員も務めた。91年紫綬褒章受章、92年菊池寛賞受賞。他の著書に『飛田ホテル』(ちくま文庫)。

「2018年 『西成山王ホテル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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