- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122022010
感想・レビュー・書評
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好きな作家の一人。古本綺譚に衝撃を受けこれも再読。
一編収録されているフィクションの出来はイマイチだが、古本をめぐるエッセイはやはりいい。
作っている部分もあるのではと疑いたくなるくらい、いろんな人が登場する。
平成の今の世では考えにくく、味気ないブックオフが幅を利かせている古本業界。作者の世界観に同調出来る人が、若者にいるのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
毒薬の本を探す人、毎年一度同じ日に現われる客…古本愛好家はちょっと変わった人ばかり。古本をめぐる人間模様のさまざまを掬い取った軽妙達意のエッセイ五十余篇に、稀覯本のいかがわしい悪徳商法を描いた短篇「聖紙魚」を加える。(裏表紙)
本編は短編も含めてちょい微妙。あとがきのような『古本屋さんの身辺雑記』を求めてました。 -
本に対する想いと云うのは、当たり前だけど人其々で、こんなに真剣に向き合う人もいるんだなぁ、と。
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古書エッセイ!
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偏屈な古本屋の親父や変わり者の客たちの、書物に対するフェティッシュな執念の見え隠れするエッセイ集。暗く湿り気を帯びた内容や描写はそのまま古本屋のたたずまいのようだ。他に歴史上の通人、道楽人を紹介した軽妙な文章などを収める。
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古書に関係あったりなかったりするエッセイ。
短編と通人云々はともかく他は面白かった。
固い本の息抜きに読むのに丁度いい。 -
エッセイ50余編に『聖紙魚』という短編ひとつにより構成される。
前作『古本綺譚』に比べると雑多な感じでストーリー的な面白みには少し欠けるかもしれない、が、作者氏の、本に対する愛情はいっそう精彩を加えており、読書通の読書欲を刺激する内容になっています。