義民が駆ける (中公文庫)

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著者 : 藤沢周平
  • 中央公論社 (1995年6月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122023376

義民が駆ける (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • この物語は、他の藤沢作品とはかなりその趣を異にする。物語全体は天保11(1840)年に荘内領で実際に起こった、国換騒動を小説の形で再現したものである。一方には時の老中、水野忠邦をはじめとした幕閣が、また対極には荘内藩主、酒井忠器をはじめとした藩士たちがいるのだが、この物語の主人公はあくまでも荘内領の農民たちの群像である。徳川幕府崩壊までも、もう20数年しかなかった時の事である。

  • 水野忠邦が筆頭老中を務める天保年間。三方お国替えに反対する荘内藩の領民が起こした反対運動。多数の領民の計算された動きから、首謀者の知恵の高さが伺える。リスクをとってこれだけの運動をやり遂げた領民の勇気には感動するが、一方、最終的な決着は政治の思惑に大きく左右されることを痛感する(国替えがお取りやめになった最大の理由は、水野が捜査に指名した町奉行矢部が水野に遺恨を持っていたことが原因のようだ)。
    それにしても、封建時代に領民からこれだけ高く評価されていた藩主がいたとは。

  • 全1巻。
    天保の時代の百姓一揆の話。

    自分の田舎のお隣が舞台。
    ちっさい頃からよく遊びに行っていた街で、
    なじみのある地名がちょいちょい出てくる。
    自分とこの名前もちょこっと出てくる。
    なにより方言がそのまんま表記だったりする。
    なつかしくなじみ深い言葉がリアリティを伴う。
    が。
    きっと他の土地の人には読みにくいったらない。

    藤沢氏には珍しく、
    当時の文章を原文ママな感じで多く記載していたり、
    特定の人物が主人公というより
    群像劇な感じで登場人物が大分多かったり、
    上記のように、方言丸出しで読みにくかったり、
    地元の人間じゃないと土地勘がなかったり、
    一般的にはとっつきにくい、
    スッと入ってきにくい感じの作品になってる。

    でも個人的には
    あの田舎にもこんな行動力あったんだってびっくりで
    感じる物があった。
    地元の知られざる歴史にスポットを当てる
    著者の姿勢は本当にありがたい。

    クライマックスはちょっと泣けた。
    映画化したら面白そう。

  • 庄内地方の人間のたくましさや、幕末の庄内藩の在り方の根底にあるものがかいまみえる作品。

  • 山形などを舞台とした作品です。

  • 江戸時代、老中水野忠邦の時代。国替えに反対する農民の民衆運動を描いている。

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