ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学 (中公文庫)

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制作 : Edmund Husserl  細谷 恒夫  木田 元 
  • 中央公論社 (1995年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (553ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122023390

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ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 我々自身が内的な世界に引き込まれ、それによって長い間完治はされていたがしかし常に感知されてきた「超越論的なもの」の次元が我々に真に見えるようになり、直接的に経験されるようになるであろう。こうしてその無限性という性格を持って開かれている経験の基盤が、直ちに方法論的に研究を進める哲学の耕地になる。しかもそれは考えられうるあらゆる過去の哲学的問題がこの基盤から定期され、決定されるべきだということの明証的な意識のもとにそうなる。

  • [ 内容 ]
    本書はフッサールが最晩年、ナチスの非合理主義の嵐が吹きすさぶなか、ひそかに書き継いだ現象学的哲学の総決算である。
    彼はその時代批判を、近代ヨーロッパ文化形成の歴史全体への批判として展開し、人間の理念をめぐる闘争の過程であった歴史そのもののうちに、自らの超越論的現象学の動機を求める。

    [ 目次 ]
    第1部 ヨーロッパ的人間の根本的な生活危機の表現としての学問の危機
    第2部 近代における物理学的客観主義と超越論的主観主義との対立の起源の解明
    第3部 超越論的問題の解明とそれに関連する心理学の機能

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • この本を最初に手にとったのは、学生の頃、もう40年近い昔の事だ。以来読み掛けの本のまま。
    読む度に重い、しかし新鮮な問いかけがそこにある。

  • フッサール最晩年の思考の集大成。近代ヨーロッパの諸学問の危機は、学問が生に対する意義を失ったところにあるとし、その原因を諸学の「物理学的客観主義」に求める。諸学は客観主義によって、根源的明証性の領域である生活世界から遊離してしまったために生に対する意義を失ったとフッサールは考える。この危機を克服するためには、超越論的現象学によって諸学に根本的な基礎付けを与えるしかないというのが本書の結論である。本書における学問論と生活世界の分析論には、あくまで「学」にこだわり続けたフッサールの一貫した問題意識の現れと、「学」の地平でありかつ「学」の包括者でもある生活世界をいかに現象学的に解明するか、という従来のフッサールにとっての問題を越える問題の出現がドラマチックに描かれている。

  • 第十節まで読んだ。

  • 「学問」の拠って立つ基礎付けに命を賭けた哲学者が、「学」そのものが危機に瀕していると訴える講演録を元にした晩年の著。
    体力的に弱っていたせいか後半は未整理ぎみでただでさえ読みにくいのが一段ととっつきにくくなっているが、ある切迫した危機感は今や的中した、しすぎた感が強い。

  • フッサールの全実存を懸けた公演録。鬼気迫るものを感じる。

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ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学 (中公文庫)の作品紹介

本書はフッサールが最晩年、ナチスの非合理主義の嵐が吹きすさぶなか、ひそかに書き継いだ現象学的哲学の総決算である。彼はその時代批判を、近代ヨーロッパ文化形成の歴史全体への批判として展開し、人間の理念をめぐる闘争の過程であった歴史そのもののうちに、自らの超越論的現象学の動機を求める。

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