私の文章作法 (中公文庫 し 23-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122024113

感想・レビュー・書評

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  • 「文章を書くという行為は設計と加工を緻密に施していく作業プロセスである」という持論を著者の執筆経験を通して語っている。

    正しい文章の鋳型に独自の経験を流し込んでいくという鋳造作業の果てに、独自の読みやすい文章が形成されていくという件は印象的で「基本」って大事だなーと思った。

    感覚で文章らしい言葉の連結を捻り出している身としては、アプローチというか姿勢自体を改めないとなーと思った次第。

    ちなみに、とても読み易かった。

    • げんえいさん
      素晴らしいレビューですね
      素晴らしいレビューですね
      2017/04/18
  •  
    ── 清水 幾太郎《私の文章作法 1971‥‥ 潮出版社 19950918 中公文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4122024110
     
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4004150922
    ── 清水 幾太郎《論文の書き方 19590317 岩波新書》
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C0%B6%BF%E5+%B4%F6%C2%C0%CF%BA
     
     清水 幾太郎 社会学 19070709 東京 19880810 81 /
    ♀清水 礼子  哲学史 193507‥ 東京 20060304 70 /幾太郎の長女/青山学院大学教授/籍=禮子
     清水 真木      1968‥‥ 東京       /幾太郎の孫/明治大学教授
     
    …… 見るも恥ずかしい、書くのはもっと恥ずかしい言葉として、
    「原点、空洞化、虚像と実像、ふまえて、きめこまかな、○○のたたき
    台にして」など、まだいくらでもあるが、これらをあげている。(P211-212)
    ── 山本 伊吾《夏彦の影法師 ~ 手帳50冊の置土産 20030925-20070928 新潮文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4104624012
     
    http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n89207
    (20120710-20150629)私の文章修行 ~ 三行革命に至るまで ~
    http://twilog.org/awalibrary/search?word=%E4%B8%89%E8%A1%8C%E9%9D%A9%E5%91%BD&ao=a
     
    (20151215)
     

  • 著者が読者に語りかけるスタイルで書かれた文章作法です。「思ったとおりに書く」「見たとおりに書く」という文章観を批判し、スタイルの模倣習熟を通した文章作法を提唱しています。

    30回に渡る講義の形式で書かれていて、非常に読みやすくなっていますが、手紙の書き方や講演の心得、日記についての所感なども含まれていて、やや内容が薄いように感じてしまいました。

  • 今まで記録してきた文章は、自分が昔読んだ本を忘れないための記録だ。
    だから、ここに書かれている内容は支離滅裂であっても構わない。

    そう思っていたが、この考えを少し改める必要がある。

    やはり、他者が読める環境にある以上は読みやすい文章を書かねばならないだろう。

    反省するとともに、新たな決意が胸に去来した。

    この本は、たまに振り返って読み直してみると良い。
    きっと、悩みを和らげてくれると思う。

  • 「真似ることから始める。」
    この考えが正しいと思うようになったのはつい最近のことである。個性個性と言われる時代のせいか、何をするにしろ「自分らしく」という概念が根底にあり、真似ることは私にとってよくないこと、そう思っていた。

    しかしそれでは、基礎がないから成長しない。
    ピカソのような絵なら誰でも描けると思っているうちは、描けているようで描けていない。あの絵があの絵であるのはピカソ自身の基礎があってこそ。簡単に描かれていそうな絵ほど難しく、簡単に書かれていそうな文章ほど、じつは緻密につくられた文章なのかも知れない。
    基礎の大切さは、個性をもつためにも必要不可欠なのである。残念なことに、私は今までそのことに気づかないまま生きてきたらしい。
    (2006年4月18日読書日記より)

  • 昔の人は一生のうちにたくさんの手紙を書いた。
    読むことは書くことよりも受動的。
    他人の読んでいる本を覗いてしまうのはトイレを覗いてしまうようなくらいプライバシーに入り込んでいる。

  • 99mmdd以前読了

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著者プロフィール

清水幾太郎

一九〇七(明治四〇)年、東京生まれ。社会学者。東京帝国大学文学部社会学科卒業。文学博士。二十世紀研究所所長などを経て、学習院大学教授、清水研究室主宰。主な著書に『愛国心』『流言蜚語』などのほか、『清水幾太郎著作集』がある。訳書にヴェーバー『社会学の根本概念』、カー『歴史とは何か』などがある。八八(昭和六三)年没。

「2022年 『日本語の技術 私の文章作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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