時の森殺人事件〈1〉 (中公文庫)

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著者 : 吉村達也
  • 中央公論社 (1995年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122024229

時の森殺人事件〈1〉 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 里見捜査官シリーズ

    標高1300メートルの森と湖に囲まれた不思議な不思議な町「時の杜」。外部の人間を寄せつけない奇妙な異次元空間で美少女殺人事件が発生。現場の森では、古い柱時計が時を刻み続けていた。それが過去に前例のない動機による連続殺人の序曲とも知らず、里見捜査官が真相解明に乗り出した。…が、時の杜では駐在所の巡査までが敵だった。全6巻の壮大なミステリー。

    1996年7月10日購入

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  • 全6巻の長編ミステリー。
    50にも及ぶ登場人物すべてに非常に特徴があり、それらが織り成す複雑な人間関係も現実的で読み応えがある。途中までは完全にホラーの領域に達している出来事が、6巻ですべて現実的に解明されていくことも、ミステリー愛好家としては非常に好ましい。ラストも壮大で哀しいくらいに残酷な結末に、唖然として同時に舌を巻く。「これだから吉村達也はやめられない!」

  • 1〜6巻

    長野県某所。標高1300メートルの森と湖に囲まれた<時の杜>町。初めてこの地を訪れた人は、湖の周辺道路を時計回りに進まないと災いがおこるという。外部の人間を拒みつづける奇妙で不思議な町。その町に住む人々は何故か変人が多い。その中で美少女殺人事件が起こった。現場の森では古時計が時を刻み続ける。里見捜査官が真相究明に乗り出すが、立て続けに第二・第三の殺人事件が発生する。犯人は一体誰なのか?一つずつベールを脱ぐように謎が剥がされてゆく先には、思いも寄らない幕切れがそこにあった。


    これは面白い!!登場人物総勢50余名という恐ろしい数の人物を覚えないといけないが、それも無理なくすんなり入ってくる。ツインピークスをベースにしてると名言しているだけあって、第一の被害者である一色舞子はローラー・パーマーそのもの。事件を捜査する里見捜査官はデイル・クーパーFBI捜査官だ。おまけに、舞子のツメの中に白い物体が挟まれてるなんて、ツインピークスを見た人は思わずニヤリとしてしまいます。
    まぁ、ここらあたりの設定までがツインピークスばりでありますが、それからの事件の展開、最終の謎への設定は物凄く日本的です。閉鎖された空間の異様(不思議)な設定。という感じでしょうか。横溝モノまでおどろおどろはしてませんが、そんな雰囲気を醸し出している。
    二転・三転のどんでん返しはやりすぎか?という感じもありますが、読者を楽しませるサービスは満点。キャラの味がそれぞれ出ていて読みやすいし、特に里見捜査官のキャラは私的に◎。結末があたし的にはちょっとなぁ……というのと、事件解明が住人の口からというのが残念な感じですが、ここまで広げればああいう結末・解明になっても仕方ないでしょう。
    あちらこちらと状況がコロコロと入れ替わるが、それが逆に物語りの面白味が出て自然と読むペースが上がる。
    吉村著でこれだけ面白いのは初めて。こんな調子で書いてくれれば最近のものも、もっと良くて面白いのに……

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