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みんなの感想・レビュー・書評
文化勲章を受けることになつた丸谷才一さん。 わたくしも若い頃は、勲章なんてまことにくだらぬものよと考へてゐましたが、いざ丸谷氏が受章しますと「別にいいぢやん」とつぶやく自分がゐます。 インタビューを受ける丸谷才一さんは、相変らずの大きな声で元気よく語つてゐました。歴史的仮名遣ひで書くと本が売れないつていふんだよ、なんて。 故井上ひさしさんに「掛け値なしの傑作」と言はしめた丸谷版『文章読本... 続きを読む »
古今の名文から豊富な実例を上げて、どこが優れているのか、詳しく解説して下さっている。
名文家の文章には、素人目には気づかずに素通りしてしまいそうな精妙な工夫がこらされていて、目からウロコの連続だった。
丸谷先生が良い文章をその豊富な知識のぱんぱんに詰まったトランクを開いてひとひらひとひら我々読者の眼前に広げてくれるご本だよ!
すげー面白かったです。
文章の最も基本的機能は伝達にあることを述べた第四章「達意といふこと」、この章が好きだ。その引用文がいい。現行憲法と明治憲法を比較して、現行憲法は確かに下手な翻訳調でありとても名文とは言えない文章であるが、とにもかくにも意味を伝えるという点で文章の資格を備えているのに対し、明治憲法は美文調だが伝達という機能を初めから放棄した駄文、いや駄文とも言えない呪文の亡国憲法だったとする明解な論旨。気分がすっきりしますね。
ほかにも、読んでいて気分のよくなる引用文がいっぱい。私の好きなところは第八章「イメージと論理」。大内兵衛『法律学について』の一説、吉行淳之介の『戦中少数派の発言』がいい。それにもうひとつ。第十章「結構と脈絡」のなかの堀口大學の『お七の火』、幸徳秋水の『兵士を送る』が好きだ。
文章が上手くなるための秘訣はよい文章を読むこと。
筆者の主張を要約するとそうなります。
数多くの「よい文章」の具体例を挙げながら話は進み、その具体例を巡ってのちょっとした気づき的な記述が大半を占めます。
谷崎潤一郎が『文章読本』で示したような明確な方法論として提示しているわけではありません。
本の厚みほどには内容が濃くないように感じました。
鱗が落ちるというよりかは、一皮むけたかのような錯覚に陥る一冊。 勿論、実質的な話は別として。 あまたある文章読本の中でなぜこの一冊を選んだのかと言えば、単純にまえ評判のよさからの判断である。 本書にも書いてあったが有名な作家の文章読本は3つ「谷崎・川端・三島」とある。 私のような根っからの三島好きなのでならば、三島から行けばいいものを、と言った話になりそうだが、何となく気が進... 続きを読む »
2010/02/14-02/19
年末、西武の古本市で105円。
完全に頭に入れるには、通勤時に音楽を聴きながらでは無理。でもなんだか良かった。
おばあちゃんちの本棚を見ていたら初版じゃあないけれど、かなり埃をかぶったこの本が出てきた
昔の本て面白いね、カバーの裏にはいまじゃあんまりみない布がはってあるし、それをさらにビニールで覆っているし
っがつになってるのとか古い感じ表現をみて、京極夏彦の作品を連想した
昔はこれが普通だったのかと思うと、とても不思議
最後の
「すなはち、記すに価することがあってはじめて筆をとれ。書くべきこと、語るべきことがあるとき、言葉は力強く流れるだろう」
の一文のためだけでも、読み通した甲斐があった。
旧仮名遣いで書かれているので、若干読むのに時間がかかった。
しかしやはり噂通り、ものすごい国語の本だった。
自分はこれを機に日本語の古典にもっと接近していこうと思う。
日本の文章は我々若い世代が守っていかねばなるまい。
谷崎氏のものよりも、より詳しく具体的に文章に対する考え方や取り組み方が書いてあります。文章がもっと上手くなりたいという人や、文章をより深く味わいたいという人にお勧めです。
丸谷才一氏の「文章読本」。 この本を手に取ったきっかけは、「うまい! と言われる文章の技術」の後書きにあった、井上ひさしエッセイ集の引用でした。少し長いですが、引用してみます。 編集部から与えられた紙数は四百字詰原稿用紙で五枚。これっぽっちの枚数で文章上達の秘訣をお伝えできるだろうか。どんな文章家も言下に「それは不可能」と答えるだろう。ところが筆者ならこの問いにたやすく答えることが... 続きを読む »

恐るべき一冊。
丸谷才一氏の「文章読本」は学術的に見ても娯楽的に見ても驚くほどの密度を誇った評論になっています。
これまで、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫ら数々の作家が僕たちの文章への接し方...





