- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122024748
感想・レビュー・書評
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橋本治 窯変 源氏物語 1/14 桐壺〜夕顔。
1巻における著者の源氏物語観
*愛=政治の別名。美=力→貴族社会を揺るがす力
*右大臣と左大臣の勢力争い→女との結婚=父の勢力引継
*左大臣の後見→第二皇子である源氏の出世
*源氏の孤独、女性たちの愛
読みやすいけど 14冊読めるかは不安
桐壺→闇の中から光が生まれる
*愛=政治の別名→女=政権欲の形
*第一皇子が継ぐ→権力の中心は 右大臣へ
*源氏を春宮にしたい→源氏の後見が問題
*源氏は 左大臣家の婿になり 左大臣の後見を得た
*藤壺の女御への恋〜背徳
帚木
*左大臣家の頭の中将と 右大臣家の四の姫の結婚=両家の勢力均衡を図るため
*源氏の男としての目覚め→男の愚かさ
空蝉→男と女の戦いが始まる
*葵の上=終生の拠り所となる真の妻
*空蝉=抜け殻→源氏を避けた女
夕顔→六条御息所 登場
*源氏が 死の穢れに触れる
*源氏の初めての恋は 夕顔→夕顔の死
*源氏の孤独の歌=過ぎし日に 今日別れるも二方に行方も知らず秋は逝くかな詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
与謝野源氏、円地源氏、瀬戸内源氏、田辺源氏・・・どれも面白くなかった。どれもできるだけ正確に現代語訳しようとしているから無理が出る。
この本は橋本の「印象」で描かれているので実に読みやすい。
完全読破できる自信はないけど・・・ -
無学で恥ずかしいけど、間違って殺してしまったの?まさかそんな話があるとは思わなかった。古文でむずかしいのかと思っていたけど、生身の人間の話だったんだと今更びっくり。
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今更ながら源氏物語にチャレンジすることにしたが、潤一郎
訳の前に、読み易さの点からこちらのシリーズからスタート。 -
源氏物語を、源氏視点から現代語で語ってみた作品。
とても面白い試みです、読みやすいし。
感想としては
はははは、光源氏サイッテーw
知ってたけど、男性一人称で語られるとさらに際立つ気がする。
光君が痛いくらい残念な歪み方をしているので、いっそ気持ちがいいです(※褒めてる)、よろこんで引き続き2巻とりかかります。 -
全巻大人買いしちゃいました。まずは一冊目。とてもおもしろかったです。この本を初めて知ったのは遥か昔「小学六年生」という雑誌の付録小冊子で、荒俣宏さんが選ぶ百冊みたいな企画でした(チョイスがものすごく大人向けだった。「日々の泡」や「楢山節考」など。辛口チョイスで実に渋いです)。
手に取るまでには実に二十年(…)くらいかかりましたが、本当いいですね〜。原文は語り手不明ですが、この橋本源氏では光君の一人称という明快さです。何だか光君がとても著者に愛されてると思いました。橋本さん光君に萌えすぎというか。「雨夜の品定め」のシーンでは光君の少しシニカルなものの見方が女性的で興味深いです。
あと小君とのシーンが少女漫画的でいいですね。BLです(?)。空蝉の凡庸なれども頑なな存在感がリアルだなーと我が身に重ねて思いました。一般職の地味系OLさんみたいな。夕顔はかわいそうですが…。個人的には頭中将が大好きなので、彼が今後どれだけ活躍してくれるかを期待したいです。私は非常に好きな訳(?)ですね。源氏物語は女たちを通じて男たちが結びついている物語のように常々感じていたのですが、この本でも「頭中将は(中略)女から女へと渡り歩き、しかしその実、暗闇の中で女達の父親達と手を握る」という比喩があり唸りました。この時代、女性との付き合いは戦略的なものがありますね。続きが楽しみです。 -
他の方のレビューでは絶賛されている方が多く見受けられました。
が・・・残念ながら私は好みではありませんでした。
男性目線で書かれているところも好みではなかったし、フランス小説を意識したところ(?)なども・・・。
切り口が斬新だとは思いましたが、個人的におすすめの一冊ではありません。
男性が読まれるのなら面白いのかもしれませんね。
※〈1〉以降省略※ -
桐壷、帚木、空蝉、夕顔が収録さるています。
光源氏の一人称で読みやすかったです。藤壷との恋が切なくてグッときます。 -
桐壷・箒木(ははきぎ)・空蝉・夕顔編