- Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122024991
感想・レビュー・書評
-
橋本治版 主人公の一人称 源氏物語。
壮大な痴話喧嘩というか、浮気し続ける男の絶えることのない言い訳と、それを言い訳と知りながら、受け入れたり、許せずに拒否したりする女性たち。
そしてその様子を少し距離を置いて眺める家臣たち。
果たして面白いのか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
二年も一人で放って置かれて、帰って来たと思ったら「子が産まれました」ってそりゃ紫の上も怒るわ。
末摘花の屋敷の荒れっぷりが衝撃的。女房たちが飢えてそのへんに寝転がってる?
本人も何考えてるかわからないし今でいう知的なんちゃらなのでは? -
今生の別れ、大泣きし七転八倒して須磨へ。
でも、源氏風にアレンジし、なんだか住みやすそうな気配。実際、しばらくして訪ねてきた親友・宰相の中将は物珍しげに眺めて言う
「これはこれは、大層趣のある旅の宿だ」
―2年半―
帰京後、政権の座を固める布石を打っていく源氏がいきいきしてそうこなくちゃという感じ。
源氏はもう出世してしまったので、プライベートは不自由
「人は何故、権勢などというつまらないものを求めるのだろう?それは、すべてを許された男の自由を奪う、重い縛めの鎖でしかない。贅を尽くした黄金造りの―」
いちいち贅沢なヤツw -
花散里◆須磨◆明石◆澪標
著者:橋本治、1948杉並区、作家、東京大学文学部国文学科卒 -
橋本治 窯変 源氏物語 4/14 花散里〜澪標
須磨
*平和な時代は 人を排除するより 敵を受け入れる支配者の方が世の支持を受ける
*源氏と朧月夜の関係→右大臣の怒り→源氏が無位無冠に→流罪、春宮の廃位を避けるため 都から須磨へ
明石
*入道の本意=娘をを高貴な人に奉ること
*源氏が都に戻るには→入道の娘の子を 高貴な血筋に縁づけ→高貴な血筋の母とする
*源氏は女を踏み台にして、残酷な階段を駆け上がる決意をする
澪標〜時代は改めて動き始めた
*源氏の帰還を喜ばぬ者はいない〜権力者に拒まれた者を嫌い、権力者になる者を迎えるのが 都の掟
*源氏と藤壺の中宮の子 春宮が帝(冷泉帝)に
*明石の女が娘を生む -
寝る前に読むのが最早習慣であり楽しみです。源氏が失脚して須磨に移るわけですが、須磨のわびしい情景が都のどんな雅やかさよりも胸にせまりました。でも蟄居先でもちゃっかり明石の君に手を出してる源氏って本当…どうしようもない!個人的には明石の入道好きです。朱雀院がせつないですね〜。いよいよ政治家としての源氏が動き出しそうな案配です。
-
花散里、須磨、明石、澪標が収録されていました。
花源氏のプレイボーイっぷいがひどいですねー!笑
紫の上にひたすらエールをおくりたいと思います。
私は花散里が本当に大好きです! -
資料番号:011220134
請求記号:F/ ハシモ/ 4
資料区分:文庫・新書 -
今日の帰りの電車で第4巻まで読み終わりました。
4巻は、
花散里 はなちるさと
須磨 すま
明石 あかし
澪標 みおつくし
でした。
去年の10月ごろ、一緒に演奏会聞きに行った人が
源氏物語の街だって神戸を言っていたのが、
やっとわかりました。
学が無くてすみません。
しかし、うちの読んでる源氏物語は14巻まであるんだけど、
よく売ってる3巻くらいにまとまってる源氏物語はおもしろいのか!??
4倍くらい長くても、そんなに薄い話だとは思えません。
訳の時にはしよってるということでしょうか。
もったいない。(やざわ)
しかし横浜美術館が始まってしまう。。。
高校の時もまったく古典を勉強してなくて、
予備知識0で読んでるのが、楽しい。
ほんとに続きを知らないから、わくわくしてます。
だから読み終わってから見に行こうと思ってたのに、間に合うのか!
がんばれー休みクレー