新選組血風録 (中公文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 中央公論社 (1996年4月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (635ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122025769

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新選組血風録 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • ≪あらすじ≫
    幕末という大動乱期を生きた新撰組。隊士一人一人の生き様を描いた15編の連作短編集。

    ≪感想≫
    この小説を初めて読んだのが中学生の頃。緑布カバーの司馬遼太郎全集に収められていたこの短編集を夢中になって一気に読み耽った記憶がある。大学生になった今、懐かしさとともに再読して思うことは、力のある小説というのは何度読んでも色褪せることなく、むしろ読み返すほどに深くその世界に引きずり込まれるということだった。

    中学生の頃に一番好きだったのが「沖田総司の恋」という一篇で、若くして天才剣士と謳われた彼の純朴で人間味溢れるエピソードがとても気に入っていた。しかし今回読み返して一番心に残ったのが「胡沙笛を吹く武士」という話。守るべき人ができたことで鹿内薫という隊士に起こった心情の変化は、中学生の自分にはいま一つピンとこなかったのかもしれない。

    第三者視点で描かれたそれぞれの章に共通してみられるのは、人間を動かす様々な感情と、その感情に動かされる人間像。近藤、土方、沖田などの中心人物だけでなく、あまり有名ではない隊士にまで焦点を当てた本作は、歴史小説というよりも彼らの人間性を中心に描いているように感じられる。
    人間の本質というのはどんな時代も変わりないのかもしれない。だからこそ、人間心理を巧みに描いたこの小説は、時代を超えて評価されていくのだと思う。

  • 高校時代、授業をさぼって図書館でふと読み始めた。もうそれはそれは、おもしろくて想像が膨らんで一気に読みふけました。これは、事実か想像か。だけどそのぐらいが歴史はおもしろかったりする。歴史初心者の方には、司馬さんの本は読みやすいと思います。

  • かつての再読。15の異聞短編集。時間軸で進むのではないが、連作と言ってよい。解説は、角川文庫の解説より興味深い。連載と同年に「竜馬がゆく」「燃えよ剣」の連載が始まっていたというのは驚き。2017.1.1

  • こういう世界は苦手。土方も近藤も私にはちっともいい奴だと思えない。

  • 「菊一文字」「虎徹」などが面白かった!司馬遼太郎は、こんな斬れ味のいい文章を書くんですね。もっと新選組モノを読んでみたい。それぞれ個性がしっかりしているのと、長所と短所を併せ持っているように見えるのが、人間らしくて素晴らしいと思った。沖田総司は、ずっと勝手に成宮君で再生していました。のぼうの城の彼のイメージに近かったので。

  • 仕事の休憩時間に楽しく読ませて頂きました。有名な新選組の歴史の中の小話というか…そういうのっていいなぁ(*´艸`*)また読み返したい作品です!沖田さんの出てくる『菊一文字』や『沖田総司の恋』や『前髪の惣三郎』が好きです(*´ェ`*)

  • このタイプが一番長く読んでいたやつ。表紙もいい。内容は短編集で話によって同じ登場人物でも微妙に性格等々が違うのが面白い。どの話も素晴らしい中、土方近藤そして井上源三郎。絆というつながりでありつつ親戚的田舎的しがらみの見える「三条磧乱刃」と、わりとやる気ない斎藤一の結果的アナキズム的かっことよさがたまらん「槍は宝蔵院流」エンタテインメント性抜群の「池田屋異聞」が個人的おすすめ。

  • 新撰組を題材とした短編集。「虎徹」、「菊一文字」は、刀がテーマ。新撰組が刀剣にこだわりを持っていたことが感じられて面白い。

  • 新選組の方々の様々なエピソードが連作で語られている。みんなすぐに殺されて大変な組織だわい、と思いながら読んでいた。たまに死なない人がいたらほっとしてみたり。

  • 斎藤一、加納惣三郎、井上源三郎、沖田総司などの新選組隊士たちの生き様15編を、抑制の効いた筆致で描ききった連作短編集である。そこには、司馬が追い求めた「漢(おとこ)」の姿が息づいている。


    「燃えよ剣」でかっこよかった土方歳三。土方さんに見惚れて、この本を借りた。
    とにかくかっこいい。今の現代人も幕末の人を見習って、しっかり根を張って生きていきたい。

  • 竜馬を読んだ時にススメられた本。新撰組のこぼれ話というか、短編集。大変血なまぐさい話が多いのですが、総司の恋話にほっこりしたり。話が前後することが多いので、新撰組のだいたいの話を知っておかないと読みづらいですね。
    司馬シリーズには元号と西暦の対照表をつけてほしい。。。

  • 秀逸15篇。絵に成りすぎる男たち。下手な旅行雑誌より京都に誘われる。

  • いつも剃刀みたいで隙がない男前な人の、ほこっとする日常が垣間見れたりして、でもその人の人生の結末を知ってしまってるから、逆に切ない。

  • 前から気になっていたけど、今回読んでみて山崎烝の株がさらに急上昇。
    あと斎藤さんがいい味出してて好きです。

  •  大学に入って、明らかに読書時間が減りました。悲しいです。悲しい限りです。
    新選組血風録を読むのに、こんなにも時間がかかってしまうとは。不覚。しかし、本は読む速さではないですし。本はじっくり読むものでござんしょう。
     新選組血風録は短編集で、あまりスポットの当たらないような人物の話とかもありました。自分のなかで司馬遼太郎の新選組小説、と言えば、燃えよ剣でしたが、こっちも好きです。なかでもいちばん好きだなぁ、と思ったのは、沖田さんが主人公の菊一文字。おもしろかったのは、槍は宝蔵院流という、谷三十郎と斎藤さんの話。斎藤さん好きだ。何か、どんな作家が書いても、彼はけっこう浮世離れしてる気がする。
     次は、司馬遼太郎の尻くらえ孫市読みます。

  • 雑誌で映画「御法度」の文字を見たら、また読みたくなりました……。

  • 読み終った・・・
    歴史に疎い私ですが、夢中になって読んだ。

    「歴史に名を刻んだ偉人も、無名の士として消えた人々も、同じ人間である」魅力を伝えてくれたところがこの本の素晴らしいところなのではないだろうか・・・

    一人ひとりに焦点を当てた臨場感ある描写を夢中になって読んでいるうちにパラパラと耳にしたことのある人物達の点が線でつながった。という感じ。

    紙とペン付きで読み返している。
    既にボロボロ。

  • 燃えよ剣の外伝?です。燃えよ剣ではあまりふれなかった話や隊士にふれているので、新撰組ファンにはたまらないでしょう。面白い!

  • 短編集。一話一話が短く、思った以上に読みやすかった。歴史を追うというよりは、日常を切り取ったようなお話が多い。
    2010/9/13

  • 新撰組隊士たちの生き様がよくわかる。あまりメジャーでない隊士にもスポットをあてているので面白いです。
    新撰組ファンなら買い。

  • 歴史小説の泰斗が新撰組を描いた短編集。

    近藤、沖田、土方はもちろん

    井上、斉藤、山崎

    さらに脱退した隊士や密偵とした潜入した隊士など

    様々な視点から見た新撰組を味わうとともに、

    その栄光と限界を深く理解できます。

  • 「油小路の決闘」新撰組から離脱した伊藤甲子太郎(かしたろう)派の7人vsその抹殺を狙う新撰組40人の大乱闘を篠原泰之進を中心に描く。現代人と違った死生観・武士のダンディズムについて思う。

    当時沖田総司よりも腕がまさると云われていた服部武雄の死に様がすさまじい。民家の門柱を背に腰に提灯を差して足元を照らしながら長物で敵を切りまくり、足元に死体を築き上げ、そのために動きがとれなくなって長槍でしとめられたという。こういうエピソードって頭で考えてるだけだと出てこないなぁ。

    甲子太郎派の7人は、敵が40人以上待ち伏せしている事を分かった上で、油小路に晒された甲子太郎の死体を引き取りに出かけるのだが、「敵を討ってやる」というのでも、「なんとか奪い返そう」というのでもなく、はなから多数相手に勝ち目もなく全滅するであろうと知った上で出発する。

    そして、具足を身につける仲間に対して「どうせ死ぬのに、具足をつけていたのでは卑怯者とそしられて潔くない。どうせ死ぬなら素肌の方が潔いだろう」「それもそうだな」と、あえて何も身につけずに出かける。伊藤に対して「死んでからまで手間をかける男だ」と思う。武士のダンディズムはすさまじい。

  • 新撰組初・中期を中心とした短編集。タイトルからは「剣林弾雨をものともせず、血風を吹かす新撰組」というイメージだが、どちらかといえば「陰惨、血雨を降らし、風ために濁る」といった生々しい新撰組の姿が描かれている。
    とはいえ、そこには生き死にを際どく渡っていくひとびとの姿が描かれていて、非常に鮮やかだ。
    沖田と土方の「そうですか」「そうさ」といった、「燃えよ剣」でもたびたび交わされるやり取りが私は好きだ。なんとなく好きだ。

  • 総司を味わうなら「燃えよ剣」よりこっち。

  • 何度でも読みたい

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