日本人と日本文化―対談 (中公文庫)

  • 413人登録
  • 3.61評価
    • (31)
    • (37)
    • (74)
    • (8)
    • (0)
  • 46レビュー
制作 : Donald Keene 
  • 中央公論社 (1996年8月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122026643

日本人と日本文化―対談 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 対談中の御二方の知識の正確さと幅広さに恐れを感じるほど感心しつつ読了しました。

    日をおいて、テーマを絞ってということもあるのでしょうけれども、とにかくすごいの一言。司馬氏の教養の深さもさることながら、キーン氏の鋭い指摘は、日本とその文化が、海外から俯瞰してどのように意味付けられているのかの一端を明るみにしてくれています。

    そうした点で非常に旨味のある本だなと、大変な価値を感じた一冊でありました。

  • 司馬遼太郎さんとドナルド・キーンさんの対談本。
    「日本人と日本文化」について、色々なお話が繰り広げられます。

    印象に残ったのは、「何が日本オリジナルか、それにどれだけ価値を感じるか」みたいなことで、

    「本居宣長のやまとことばへのこだわりは、あんまりすきぢゃない」
    という話とか。

    「昔だって、神道、仏教、儒教などを並列して日常で使っていたいい加減な日本人」とか。

    あと、「日本人がいちばん肌が合うのは、何のルールも規則もほぼ無い状態の、原始的な神道では」という司馬さんと、「やっぱり仏教も相当に根を張っている」というキーンさんの微妙な温度差。

    なんだけれども、結局、「いいかげんな神道の皿のうえに、仏教と言う食べ物も乗っている」みたいな言い方でお互いが納得する感じとか。

    「日本らしさ」とか「日本文化の素晴らしさ」というような話をするうえでは、この物知りふたりの意見というのは、大いに参考にすべきですね。

  • 司馬遼太郎とキーンさんの対談とあって、面白くないはずがないと読んだが、予想通り、否予想以上に面白い知識と思慮とウィットに富んだものだった。
    なにより嬉しいのは、最後に人名索引と年表があること。キーンさんの対談らしい。

  • 噛み合ってない感じが逆に良かった。

  • 日本文化への造詣が深い、スーパースターのようなお二人の対談がこの値で読めるというのは、夢のようなことです。
    読んでみて、やはり知識量がすごいなと。和やかな雰囲気の会話の中で、ぽんぽんと気持ちいいくらいに出てくる新しい知識に圧倒されます。
    自分の無知に改めて気づかされるし、知識もある上に自分の意見も持てることって、いかに素敵なことなのか思い知らされます。

    キーンさんのあとがきにあったように、汽車の中で偶然出会ったおしゃべり好きの二人がする対談を、そばで立ち聞きするような感覚で読むと、ほどよい息抜きになって楽しいです。

  • ドナルドキーンと司馬遼太郎の対談。
    二人とも主張が激しいため、なかなか議論がかみ合っておらず、読んでいてハラハラした。

  • 司馬遼太郎とドナルド・キーンによる対談集。歴史や文学を越え縦横に広がる話に、両者の日本や日本人に対する深い愛情を感じる。

  • 日本文化についての、司馬遼太郎とドナルド・キーンの対談集。昭和47年出版。話題は、外国文化の受け入れ方、宗教、モラル、江戸文化等多岐にわたる。全く古さを感じさせない。

  • 『日本人と日本文化――〈対談〉』(中公文庫 1996//1972)

    ・司馬遼太郎とDonald Keeneのトーク。
    ・『日本人と日本文化』(中公新書 1972)を1984年に文庫化。1996年08月18日改版。


    【目次】
    目次 [003-006]
    はしがき(浪華東郊の寓居で 司馬遼太郎識) [009-015]

    第一章 日本文化の誕生 017
     日本人の対外意識
     外国文化の受け入れ方
     「ますらおぶり」と「たおやめぶり」

    第二章 空海と一休――宗教の普遍性について 043
     国際的な真言密教
     一休の魅力
     切支丹

    第三章 金の世界・銀の世界――乱世の美学 065
     足利義政と東山文化
     革命としての応仁の乱
     金の復活――織豊時代
     日本的な美

    第四章 日本人の戦争観 091
     忠義と裏切り
     捕虜
     倭寇

    第五章 日本人のモラル――儒教をめぐって 113
     日本人の合理主義
     日本人と儒教
     「恥」ということ
     他力本願
     西洋芸術・東洋道徳

    第六章 日本にきた外国人 141
    津和野
     緒方洪庵塾
     シーボルト
     ボンベ先生
     クラーク、ハーン(小泉八雲)
     アーネスト・サトー
     フェノロサ、チェンバレン、サンソム

    第七章 続・日本人のモラル 183
     風流ということ
     英雄のいない国
     再び日本の儒教について
     庶民と宗教
     原型的な神道

    第八章 江戸の文化 209
     上方は武士文化、江戸は町人文化
     赤穂浪士
     江戸文学を翻訳して
     奇人、江漢と源内
     本居宣長――むすび

    あとがき(ドナルド・キーン) [235-236]
    関連略年表 [238-242]
    人名索引 [243-245]

  • 予定調和な対談ではなく、スリリングでエキサイティングな言葉の応酬が続いていきます。異種格闘技みたいに見たこともない技の掛け合いがあって、読み応え十分でした。日本人や日本文化を語らせたら右に出るものがいないと思われる司馬遼太郎氏。だけど所詮、日本人だから日本を客観視するのは難しいということが露見してしまって、司馬氏の面目もつぶれ気味。ドナルド・キーン氏は司馬氏をも舌を巻く博学な知識を持ちつつ、それを西洋人や西洋文化と比較して定義したり、対比して位置づけたりしていきます。私の試合判定はキーン氏の勝利でした。

全46件中 1 - 10件を表示

司馬遼太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

日本人と日本文化―対談 (中公文庫)に関連する談話室の質問

日本人と日本文化―対談 (中公文庫)に関連するまとめ

日本人と日本文化―対談 (中公文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

日本人と日本文化―対談 (中公文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

日本人と日本文化―対談 (中公文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

日本人と日本文化―対談 (中公文庫)の作品紹介

「ますらおぶり」と「たおやめぶり」、忠義と裏切り、上方と江戸の違い、日本にきた西洋人-雄大な構想で歴史と人物を描き続ける司馬氏と、日本文学のすぐれた研究者であるキーン氏がともに歴史の香りを味わいながら「双方の体温で感じとった日本文化」を語る、興趣つきない対談。

日本人と日本文化―対談 (中公文庫)の単行本

日本人と日本文化―対談 (中公文庫)の文庫

ツイートする