捕物の話 (中公文庫 み 15-3 鳶魚江戸文庫 1)

著者 :
制作 : 朝倉 治彦 
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 49
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122026995

感想・レビュー・書評

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  • 時代劇で馴染みの「奉行」「同心」「目明し」「岡っ引き」。それはそれとして、あまり深く考えたりせずにきたのですが、『鬼平犯科帳』で「火付盗賊改」というものを知り、少し知的好奇心がくすぐられて、この本を手にとってみてしまいました^^;
    繰り返しみたり、ふと疑問に思ったとき読むと、ピンときて頭に入るのでしょうね。

  • 『大衆文芸評判記』や『時代小説評判記』(ともに中公文庫)で、大衆小説の時代考証の杜撰さを痛烈に批判したことで知られる著者が、江戸時代の「捕物」に関する史実を平易な言葉で語った本です。

    「廻り方」「火付盗賊改」「八州取締出役」の三項目がとりあげられ、説明されています。また、それぞれの話題にそくするかたちで、目明しの生活実態、無宿人のあつかい、さらに国定忠治などの人物と組織についても、くわしい説明がなされています。

  • 話があっちこっちに飛ぶんだけど、横丁のご隠居さんの薀蓄話的なスタイルが、このシリーズのいいところだと思う。

  • 捕物帳が好きなら、予備知識を得るために必読です。
    けど、これを読むと、テレビの時代劇の、有り得ない設定や、間違いに気付いてしまうので、時代劇好きの人にはお薦めしない。

  • いつもの鳶魚江戸文庫.
    よく時代劇に出て来る岡っ引きや下っ引,火付盗賊改などなど,江戸時代の司法,行政の実態を語っている.特に面白かったのは火付盗賊改に関する項目で,火盗改というのは当時の特別警察とも言える機関で,司法と行政執行権を両方持っていたのだが,一方の奉行所ではそれを好ましくないとして意見書を出したりしていると言うエピソード.三権分立という概念が無かった江戸時代にも,運用の現場からはそういう要求があったことは興味深い.

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