天翔る白日 改版: 小説大津皇子 (中公文庫 く 7-21)

著者 :
  • 中央公論新社
3.78
  • (10)
  • (6)
  • (15)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 112
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (604ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122027138

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 皇位を継ぐのは誰か―。壬申の乱後に即位し、新国家造りをめざす天武天皇の宮廷に渦まく愛憎と権謀。文武に秀で自由濶達な大津皇子に強い期待と深い猜疑の眼が集まり、誇り高い青年皇子は恋と政治闘争に身を燃やしつつ、悲劇的な結末に追い込まれてゆく。古代飛鳥に展開する歴史と人間の凄絶なドラマ。

  • 多くの作品は持統天皇・草壁皇子側が主役となったものが多く
    敵対された大津がどんな心情であったかは何となくしか伝わってこなかった。
    大津の目から見て、持統天皇や草壁がどんな存在であったのか
    物語の始めの方はあまりにも憎憎しく書かれていて居た堪れないものがあった。

    が、読み進めるうちに、大津の人としての心が伝わってきた。
    切なくて、あんまりにも哀し過ぎる。
    皇子でなかったら、母が生きていれば、そんな別の想像をせずにはいられない

  • 最後の最後に泣くのが英雄の人生。

著者プロフィール

1924-2003年。大阪市生まれ。同志社大学法学部卒。在学中に学徒動員で満洲に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。日本へ帰国後、様々な職業を転々としたあと、59年に「近代説話」の同人となる。60年に『背徳のメス』で直木賞を受賞、金や権力に捉われた人間を描く社会派作家として活躍する。また古代史への関心も深く、80年には歴史小説の『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。84年からは直木賞の選考委員も務めた。91年紫綬褒章受章、92年菊池寛賞受賞。他の著書に『飛田ホテル』(ちくま文庫)。

「2018年 『西成山王ホテル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒岩重吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
司馬遼太郎
宮部みゆき
冲方 丁
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×