小鳥の食卓 (中公文庫 す 3-20)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122027763

感想・レビュー・書評

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  • 「婦人公論」などの雑誌に連載されていたエッセイ・文学論をまとめたもの。

     さすがに今となっては時事ネタは古いけれど(あと、タイトルにもなっている「小鳥の食卓」シリーズのオチは無理がありすぎる(笑))、皇室関連についての随筆は、さすが、歴史小説を手がけてきた女性作家ならではの鋭い着眼点から切り込んでいる。

    (女性作家、というカテゴリ分けは嫌いなのだけど、やはり男性作家と女性作家の視点や解釈には相当の違いがあるようなので! →例・紫ノ上の結婚生活は果たして不幸だったのか?)

     この本の真価はやはり、後半に収録されている歴史人物論。最澄・空海のそれが特に面白い。

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著者プロフィール

杉本苑子

大正十四(一九二五)年、東京に生まれる。昭和二十四年、文化学院文科を卒業。昭和二十七年より吉川英治に師事する。昭和三十八年、『孤愁の岸』で第四十八回直木賞を受賞。昭和五十三年『滝沢馬琴』で第十二回吉川英治文学賞、昭和六十一年『穢土荘厳』で第二十五回女流文学賞を受賞。平成十四年、菊池寛賞を受賞、文化勲章を受勲。そのほかの著書に『埋み火』『散華』『悲華水滸伝』などがある。平成二十九(二〇一七)年没。

「2021年 『竹ノ御所鞠子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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