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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
中公文庫は歴史的仮名遣いのままである。岩波までも新字・新仮名にしてしまっているのだから呆れるしかない。たとえ文庫であってもわざわざ新仮名に改めて出版するのはいい加減にしてもらいたいところだ。
今回読み終わった本は、中公文庫の「ノラや」ではない。 昭和32年刊行文芸春秋社「ノラや」定価280円である。 嫁の実家の本棚で見つけ、借りてきた。 旧仮名遣いで、漢字は旧字、なんとも趣がある本である。 「寢床に戾つて布團の上に坐り込(入に二点しんにょうがない)んだ。舟が搖れてゐる様にくらくらする。さうして頭の奥の方の蕊のどこかが一點、きらきらと銳く光り出した様な氣がする」というような具... 続きを読む »
ノラもクルも生き生きと、猫らしく、魅力的に描かれていて、彼らを見つめる百閒先生を想像してにやにやしてしまう。
それだけに、彼らを失って千々に乱れる先生の様子は読んでいられないほど。
でもそんな様子すらどこかユーモラスで、さすがは百閒先生。
「ノラや」「クルや」
内田先生の嘆きっぷり、泣きっぷりがしみじみと心に染みる。
愛する者を亡くした悲しみを、ここまでユーモラスに読ませるのはやはり作家たる宿命か。
これを読むと内田百閒先生が大好きになります。
ゆっくり流れる日々と、それに添うようにゆっくりと動く心情の変化。
時間の流れることがこれほど切ないものかと感じました。
映画「まあだだよ」は黒澤明監督のもので一番好きな映画ですが、「ノラや」を読んだらぜひ、合わせて観てほしいと思います。内田百閒先生の随筆を原案に描かれた映画です。
数ある内田百けん(門に月)の作品の中で、最も好きな本を敢えて一冊選ぶとしたら、間違いなく「ノラや」を挙げたいと思います。愛猫の失踪に取り乱す姿は涙を誘いますし、著者の「人となり」や内田文学の魅力の秘密が垣間見えて、内田文学に魅了され始めた方や猫好きの方にはお勧めです。
ノラへの愛が溢れ過ぎ、百閒先生の涙も溢れ過ぎ。
嘆いていても、どこか軽やかで読みやすいのはさすが。
じいちゃん、泣き過ぎってくらい泣くんよ。
作者の心情が伝わりすぎる。本当に泣き虫で情深い。
いい本だと感じた
いなくなってしまったノラ恋しさに、「いいオトナ」が身も世もない有様で。何日たっても旅に出ても雨が降っても、涙涙ひたすら涙。
気の毒でおかしくて気の毒で、でもやっぱりおかしくて。
百けん先生を好きにならずにいられない。
とにかく百間先生が、ノラを捜して捜して捜してぼろぼろのよれよれになってしまうのが、同じ猫飼いとしては共感しきり。
迷い込んできたクルに心揺れ動いてしまう処も切なくなってしまう。

猫エッセイ古典ということと、中公文庫は旧かなだったので購入。表紙が町田康撮影猫写真だったというのも購入のきっかけに。
暖かさも哀しさも、全てはただただ可愛くてたまらない猫、人生の一部に融け込みいつか...





