永楽帝 (中公文庫)

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著者 : 寺田隆信
  • 中央公論社 (1997年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122027992

永楽帝 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 古本で購入。

    明の第3代皇帝・成祖永楽帝。
    彼は史上唯一、漢人皇帝として漠北への親征を行い、側近の鄭和に大艦隊を率いさせてアフリカ東岸にまで威令を及ぼし、『永楽大典』という不朽の文化事業をなした。
    まさに中国史上屈指の英傑と呼ぶに足る男である。

    しかし一方で、暗さがつきまとうのもまた事実。
    甥である第2代皇帝・建文帝を滅ぼして帝位を簒奪し、宦官に大権を与えたことで後々の宦官跋扈の種を蒔いた。
    言ってみれば、永楽帝は大明帝国の光と影を一身に背負った皇帝だった。

    著者は、当時の中国の充実した国力・社会に潜むエネルギーと、永楽帝個人の積極性・雄才大略との相互作用によって生まれたものが、活気あふれる永楽帝の時代であったとする。
    「名君」よりも「英雄」という表現がふさわしい永楽帝は、明暗兼ね備えているからこそ強く輝く個性として映るのかも知れない。
    気宇壮大な側面の一方に猜疑心・残虐性を強く持っていたというのが、逆に、ある意味で人間らしい。

    波乱に満ちた生涯を送った永楽帝だが、評伝の類はかなり少ないそうだ(1996当時)。
    この本は原書の出版から40年以上経っているが、内容は古びていないと思う。文章も読みやすくておもしろい。中公文庫の中国史人物評伝の常で絶版だと思うが、オススメ。

  • 明王朝第3代永楽帝の伝記です
    ティムールや足利義満に関する言及もあり面白く読めました

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永楽帝 (中公文庫)の作品紹介

明帝国の初期、自ら兵を率いてのモンゴリア遠征、南海への鄭和派遣、日本との勘合貿易など対外関係を中心に華々しい功績を残した成祖永楽帝。中国史上屈指の"英雄豪傑"皇帝の生涯を、明朝創始者・朱元璋の四男としての生い立ちに始まり、靖難の変による帝位簒奪、遠征中の死に至るまで、丹念に辿った傑作評伝。

永楽帝 (中公文庫)はこんな本です

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