- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122028401
感想・レビュー・書評
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初めての村上春樹小説。短篇集。「貧乏な叔母さんの話」を読んでみたくて。直喩の多い物憂げな雰囲気に触れて、好みが二分する理由はなんとなくわかった。作品としては、「シドニーのグリーン・ストリート」のような、登場人物に愛嬌が残された意味のわからなさは好みに近い。「カンガルー通信」の語り口も嫌いではないが、このデパートの人事管理は大丈夫なのか。語り手の『僕』に何やら明るい狂気を感じた。
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「中国行きのスロウ・ボート」
「ニューヨーク炭鉱の悲劇」
「シドニーのグリーン・ストリート」が特にすきだった。
全体的にのんびりと流れるペースが夏休みが終わりかけているこの時期にぴったりだった。
台風の日の動物園に行きたい。 -
今更ながらに初の短編集を。
「らしい」けど今ひとつよくわからん、でも面白い、と思いながら読み進める。「午後の最後の芝生」が気に入り、最後に羊男が出てきて、知らない土地で知り合いを見つけた気がしてホッとする。 -
ちょっと難しかったです。
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カンガルー通信は何度読んでも面白い。
すごい人だなぁ -
いいなぁこの本。
なんとなく、小川洋子さんを感じた。
それとも小川さんの中に村上さんを感じるのかな。
コーヒーとか芝生とかリゾートホテルとか、夏のモワッとした空気にむせかえる。
読み終えて夏の終わりの切なさと似たものを感じる。
だって、中国はあまりにも遠い。 -
死とか喪失とかを感じさせる話が多かった。
犬の話は前向きな感じがしたけど。
羊男と博士の話はハッピー。 -
短編集。「中国行きのスロウ・ボート」が好き。
山手線で逆回りを教えるなんて、さらに電話番号まで失くしてしまうなんて!
かわいそうな感じがするし切ない感じもする、かといってそこまで気にする話でもない気もする。不思議。 -
最近は村上春樹の長編よりも短編が好きになった。
この本の中では「土の中の彼女の小さな犬」がとても好きになった。