富士日記 上巻 改版 (中公文庫 た 15-6)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122028418

感想・レビュー・書評

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  • 下巻にまとめてレビュー

  • 他の人が書いた、これほど長い日記を一気に読み終えると、その生活が自分の中に流れ込んできてるような不思議な感覚を今感じている。それは現実的で飾りのない文章のおかげなのだと思う。自分の親も眠る「富士霊園」が出てきたりと近辺の今昔も楽しめた。

  • 雑誌の読書特集で紹介されていたので読んでみた。
    生き生きとした文章で、私は武田百合子さんがキレるところが好き。なぜだか、「もっと言っちゃえー!」と煽りたくなる。普段、人には言ってはいけないことを言わないように、理性的に我慢しているからかも。
    どんな日記か分かったし面白かったのだが、中下巻は読まなくてもいいかな、という感じ。

  • 気性の激しい人の随筆は面白い

    昭和の男尊女卑がところどころに何気なく書かれていて落ち込む。

  • ようやっと読み終えた〜!
    半年くらいかかってしまったかも。。
    最初はなんとなく読みづらいのだけど、気づいたらこの日記に、時間を超えて入り込んでいる。
    まるで昨日のことかのように。

  • 武田百合子、アクティブな人だ。
    文字だけでも、献立を見るのは楽しい。

  • つい癖で早読みしてしまいそうになるけれど、意識してゆっくり読んだ。行間を読む(?)ことで、時にゆったり、時にあわただしく過ぎる生活の像が浮かび上がるようだ。腹立ったりなんだかんだしながらも支えあっている夫婦の姿も素敵だな。と思いながら読んだ。「くらす」って素敵。

  • 武田百合子氏か富士山での暮らしを綴った日記文学。あけすけに書いてあるところが面白くて声を出して笑ってしまった。こういった、情景が浮かんでくるような日記はなかなか常人が書けるものではない。50年ほど前とは思えないほどみずみずしく感じる。中下巻も読みたい。

  • 1年ほど前から読んでて、ようやく読み終わりました。
    名文とのことですが、日常の日記なので、面白くないといえばそうかもしれません。
    しかし、こんな日記はなかなか書けないものでありましょう。長い日は結構長いし。
    武田泰淳を夫にもつ作者ですから、交流も作家や編集者などだったり、近所というか富士山山荘に近くにすむ人々だったりと様々な人たちが描かれてます。
    あと、食べた物とか価格を細かく書いてるので、当時を思い出す資料にもなってると思います。
    あと2巻は読むかどうかわかりませんが…。

  • 小説家の奥様=大人しくて奥ゆかしい人。という勝手なイメージを荒々しく華麗に壊していく。小説家の旦那さんの方が大人しく普通の人のように見えるほど。
    当時富士山麓で暮らすのは大変だったんだなあ。そして当時から富士に登るのは人気だったのか!

著者プロフィール

武田百合子
一九二五(大正一四)年、神奈川県横浜市生まれ。旧制高女卒業。五一年、作家の武田泰淳と結婚。取材旅行の運転や口述筆記など、夫の仕事を助けた。七七年、夫の没後に発表した『富士日記』により、田村俊子賞を、七九年、『犬が星見た――ロシア旅行』で、読売文学賞を受賞。他の作品に、『ことばの食卓』『遊覧日記』『日日雑記』『あの頃――単行本未収録エッセイ集』がある。九三(平成五)年死去。

「2023年 『日日雑記 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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