- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122028449
感想・レビュー・書評
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マンガ 日本の歴史〈5〉隋・唐帝国と大化の改新
1997.04発行。字の大きさは…小。
マンガで日本の歴史を描いたものです。
作画/漫画家・石ノ森章太郎
原案執筆/帝京大学教授・義江彰夫
此度、六世紀末から七世紀半ばにかけては、社会との溝を深めた大和王権が、国際的緊張を逆手に取って、律令国家への道を歩みだす時代です。
そして592年に崇峻(すしゅん)天皇が蘇我馬子に殺され、推古天皇が即位し、最初の女帝となる。それから663年に、朝鮮半島白村江で行われた日本・百済連合軍が唐・新羅連合軍に大敗する白村江の戦までです。
中国では、陳を滅ぼし隋が中国統一します。
《女帝誕生》
592年に崇峻(すしゅん)天皇が蘇我馬子に殺され、推古天皇が即位し、最初の女帝となる。
推古天皇は、593年に聖徳太子を摂政とします。
六世紀から七世紀にかけて、歴代大王の宮は主として大和盆地に営まれ、この地でさまざまな血腥い興亡が繰り返された末に、大和王権は壮大な律令国家へと成長して行きます。
《聖徳太子の改革》
聖徳太子は、冠位十二階を制定された。これは朝廷に仕える役人たちの身分を、冠の色を使い分けることで区別しょうとするものです。
十七条憲法制定し、原始社会から大和王権に至るまで、この国の人々を縛っていた祭祀的倫理を否定し、上下の礼の秩序を基盤とする法理を提示することであった。
《蘇我氏の専横》
626年、蘇我馬子死去。子の蝦夷(えみし)が大臣(おおおみ)を継ぐ。飛鳥の石舞台は馬子の墓とつたえられる。
628年、推古天皇歿。75歳。
643年、聖徳太子の息子・山背大兄(やましろのおおえ)王を、斑鳩宮で蘇我入鹿が襲い殺します。聖徳太子歿後22年目でその後裔は断絶する。蘇我氏の暴挙はとどまるところを知らなかった。
《大化の改新》
中大兄(なかのおおえ)皇子、中臣鎌足(なかとみのかまたり)は、専横をほしいままにする蘇我蝦夷、入鹿親子を殺し、改革を行う。
《皇極天皇重祚》
重祚(ちょうそ)とは、一度退位した天子が再び即位すること。
【読後】
この時代もそうですが、争いの時代です。大和王権のなかで権力を握ろうとするものによる争い。中央が乱れると、地方も乱れます。そして力で拡大していきます。それを正そうと改革を行っていきます。
2021.03.13読了
※シリーズ
「マンガ 日本の歴史〈1〉秦・漢帝国と稲作を始める倭人」
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4122028221
「マンガ 日本の歴史〈2〉邪馬台国と卑弥呼のまつりごと」
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/412202823X
「マンガ 日本の歴史〈3〉興亡する倭の五王と大嘗の祭」
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4122028248
「マンガ 日本の歴史〈4〉王統譜を編み上げる大和王権」
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4122028256詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
聖徳太子とその時代の書。時代変われど政権にいる人間はこんなものなんだろうな。と改めて理解。悲しいほどにこの国の惨状が伝わってきた。基本水は下に流れるものであるが、この国は水を吸い上げる蚊の如く上が下をスポイルするのだと。既に我が国では重力は逆転してる。
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血を血で洗う暗闘の場と化していた大和王権中枢部。そこへ登場した初の女帝推古天皇と摂政聖徳太子は国際情勢を見据えつつ、国内改革を大胆に推進する。
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推古天皇から大化の改新のあたりまで。
国内と国外の両方に問題を抱えながらの国を動かしていたようである。
昔の日本はしたたかに外交をしていた。なぜ今そのようにできないのだろう? -
聖徳太子について知りたくて読んだのだが、まだまだ血腥い時代だったんだ。聖徳太子が実は大王になっていて、推古女帝の摂政とは別人で、さらには隋に遣いを送ったのが別の国だったとしたら、なんてことを想像してしまう。
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・日本初の女帝(推古天皇)誕生
・聖徳太子(厩戸王子)が仏教を大和王権の柱に据える
・蘇我氏の独政
・聖徳太子が法隆寺を建立
・隋・唐に対抗するための改革として、冠位十二階と十七条の憲法
・小野妹子、遣隋使
・中大兄皇子と中臣鎌足(後に藤原性)が曽我氏を討ち、律令国家を目指して改革を進める(大化の改新)。
2010年10月23日 読了58(51) -
女帝推古天皇と摂政聖徳太子との活躍。
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初の女帝天皇、中国との関係、蘇我氏専横、聖徳太子、大化の改新内外ともに激動の時代。
4122028442 211p 1997・4・18 ?