- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122028630
感想・レビュー・書評
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最澄と空海の時代。本書では最澄VS空海的な構造を描いているようだが、最澄VS空海なんてとんでもない。どちらもこの後の日本には欠かせない仏教の発展の祖であり軸となる両輪だった。と言うことをどうしてもっと素直に描けなかったのか。と惜しい思いがする。確かに即身仏は魅力的だろうが時間をかけて少しづつ涅槃へと近づいていく手法も捨てがたい大乗仏教の醍醐味だ。と宣言し本書の感想とする。
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唐より帰朝した最澄と空海は密教を新たな思想的支柱として確立、一方平安京では官僚貴族間の権力闘争の果てに藤原北家が寡頭する。
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密教を最澄と空海が持ち帰るところから摂関政治の始まりまで。
この巻に貞観の地震の話が出てくる。東北だけではなく、京都でも地震が頻発し、富士山が噴火している時代。文字があるから記録が残るようになっている。このとき以来の津波が東日本大震災につながる。 -
マンションで読む。
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・最澄・天台宗・比叡山(京都)
・空海・真言宗・高野山(和歌山)
・最澄が空海に弟子入り、しかし結局別の道を歩む
・864年、富士山噴火
・この時代、天災が頻発する。国民はこれを怨霊の仕業と考え、それを鎮めるための祭りがはやり、後にそれが祇園祭となる。
・藤原良房・基経が天皇にかわり政治の主導権を握る:摂関政治
・物語の流行:政治・社会から独立した精神世界の自覚。人間の時代の幕開け。ひらがなの創造:竹取物語、伊勢物語
2010年12月4日 読了68(61) -
4122028639 209p 1997・5・18
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空海・最澄による密教仏教