ヒマラヤを駆け抜けた男: 山田昇の青春譜 (中公文庫 さ 39-1)
- 中央公論新社 (1997年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122028777
作品紹介・あらすじ
八千メート峰に12回登頂の快記録をうち立てた登山家山田昇。とくに一九八五年には、世界最高峰のエベレスト、第二位のK2、そして厳冬のマナスルに連続登頂し、登山界を驚かせた。八九年冬、八千メートル峰14座完登を目前にして極北のマッキンリーに散るまでの稀有のアルピニストの生涯と、壮烈な高所登山の実態を克明に描く。
感想・レビュー・書評
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山田昇の性格の良さに憧れる。文章が素晴らしく佐瀬稔の書く山野井泰史も読んでみたかった。
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山田昇が好きで、ほかにもいろいろ読んだけれど、これしか見つからず。
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8000m峰9座登頂の山田昇氏を、いかにも佐瀬さんらしい切り口で綴ったノンフィクション。
この人、ヒマラヤだけやっていればきっと14サミッターになっていたと思う。
マッキンリーに散ったのが残念。 -
ヒマラヤビックジャイアンツ8,000メートル峰14座のうち9座を登りながらも極北のマッキンリーに散った最強の山男。
タフでやさしい山田 昇さん、アンナプルナで友を失くし14座完登を決意する。
まっしぐらに走りぬけた短い生涯の物語。
今まで知ったアルピニストの中で一番憧れる。
個人的には佐瀬 稔の最高傑作! -
日本人で一番、8,000m14座全山登頂に近かった男、山田昇の半生を書いた一冊。
名前は知っていても、生い立ちやこれまでのクライミング歴などは良く知らなかった。
すっきりとした性格で誰にも愛された山田昇。
冬のマッキンリーで返らぬ人になってしまった。
植村直己も同じ山で消息を絶っているが、二人は邂逅できたのだろうか。
クライマーにお薦めの一冊です。 -
驚異的な体力を持ち、山と人に愛された山田昇さんのノンフィクション。登攀の歴史のような人名記述が多くて、その辺りは読み飛ばしてしまいました。本人はすごいいい人なのに、周りの人が事故などで、どんどん死んでいくのがなんともつらい。8000m峰完登して欲しかった。
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8000m峰に固執した男が散ったのもマッキンリーでした。魅力的な人が山に散る。それだけ山は魅力があるということか。