女帝の手記 1: 孝謙・称徳天皇物語 (中公文庫 コミック版 さ 1-12)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122030527

感想・レビュー・書評

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  • 天上の虹、長屋王残照記と共にお楽しみあれ。

  • 女性が天皇になると権力を狙う男が接近してくる、好きな男性の言いなりになって、悪政も行ってしまう、というのはなるほどと思った。
    それにしても、税収を安定させるために法を制定しても、法の目をすり抜け、資本家のみがさらに私服を肥やし、庶民は使われるだけで貧しいままだとか、権力や利権が全ての世界は昔も今も変わらないものなんだなあ。
    因果関係とか人脈などとてもわかりやすくて面白かった。

  • 持統天皇の『天上の虹』とうっかり誤解して購入してしまったが、意外と面白かった。里中満智子は絵が上手い。少女、壮年、老年期の描き分けが上手い。あと、池田理代子やいがらしゆみこの漫画みたいな、グロテスクでやたらと性格がどぎつい女が出てこないのがいいよね。品がいい。ただ、そのせいでエネルギッシュさに欠けるきらいはあるが。

  • 古代の天皇は皇位継承が何ともややこしい。
    皇太后(天皇の母親)と皇后(天皇の妻)が姉妹であったり、名前をかえて2度、天皇の地位についたり…。そういったややこしい歴史背景を、ある一人の女帝の視点から読む、興味深い4冊。

  • 藤原氏の権力への固執が史上初の女性皇太子(阿倍内親王)を誕生させるまで。
    手記ってことで阿倍ちゃんの一人称で語られているんだけど、それがちょっと幼くて物語に締りがない感じ…。

  • 1132夜

  • ?純粋に日本史(受験者用)漫画として4巻全部を読んだ場合

    それなりだと思う。
    橘奈良麻呂の乱とか、藤原広嗣の乱とかの単純暗記に流れをもたらしてくれる。

    しかし、当然「試験に出ない」部分が大半なので気分転換で読む、以上には薦めない。

    「あさきゆめみし」ほど各キャラクターの顔が同じ顔ではないが、サブキャラは結構同じ顔だったりする。

    ?娯楽用漫画として4巻全部を読んだ場合

    里中さんの独自解釈は(この話の場合)政治的目的にまで及んでいる(道鏡取立の独自解釈など)。そのため、ストーリーとして壮大で、少年誌や青年誌読者にもなじみやすいのではないかと思う。
    大半の主要キャラもキャラが立ってるし。
    その点では恋愛や人間関係のみにしか独自解釈の無かった「天上の虹」より個人的には好きだった。「天上の虹」の主要キャラの中にも「権力者」とか「政治家」としてタテマエ化していて、キャラが立ってない人が多いし。

    日本史学会のデファクトスタンダードを採用していないところも結構あるので(ストーリー優先なので)、日本(国)史専攻の人は読まないほうがいいかもしれません。

  • 歴史は面白い。

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著者プロフィール

マンガ家。第1回東アジアMANGAサミット事務局長。1948年大阪府生まれ。16歳のとき「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞受賞をし、プロのマンガ家生活に入る。その後数々のヒット作を生み出し現在に至る。主な作品に「アリエスの乙女たち」「あすなろ坂」「鶴亀ワルツ」他多数。「あした輝く」「姫が行く!」で1974年講談社出版文化賞受賞。「狩人の星座」で1982年講談社漫画賞を受賞。マンガジャパン事務局長。(社)日本漫画家協会常務理事。大阪芸術大学芸術学部文芸科教授。文化庁文化審議会著作権分科会委員などを歴任。

「2005年 『アジアMANGAサミット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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