長屋王残照記 2 (中公文庫 コミック版 さ 1-17)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122031074

感想・レビュー・書評

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  • 文庫版で全2巻。
    作中で使われている言葉は、どれも大切に慎重に選ばれた印象を受ける。長屋王の最期は圧巻です。

  • 興福寺を参観すると、藤原氏の権力の異常さが納得出来る。春日大社も藤原家。人が権力を追い求めると、他を殺めても罪悪感を感じないほどになるのだろう。プーチンも…。

  • この表紙女性はどなた?と思っていました。
    元正天皇。
    持統天皇の子、草壁皇子の娘である美貌の内親王。
    草壁の子・聖武の中継ぎ天皇とされる人で、
    長屋王の義姉にあたる。
    草壁の末娘が正妃・吉備内親王。
    長屋王は草異の異母兄弟の子ゆえ、夫婦は二人とも皇位継承権がある。
    聖武天皇の子、藤原氏の娘・光明子が生んだ基皇太子が亡くなったことにより、
    藤原4兄弟が長屋の謀反をでっちあげ・・・というお話。

    長屋王の最期が、迫力。
    あれは藤原4兄弟が怖れ、天然痘に倒れたときに、怨念と言われるのもわかる。

    里中センセイの筆が冴えます。

  • 【マンガ読了メモ】(160730)里中満智子『長屋王残照記』(2)/中公文庫

  • 後半に入って、いよいよ血なまぐさくなってくる。
    子どもの頃読んだ歴史漫画での、聖武天皇、長屋王の印象とは大違い。

    あとがきにあるように、著者が長屋の死に、皇位継承権問題を絡めて新解釈してみせたのが特徴。古代の政争は根も葉もない噂が引き金になっているのだが、現代の国会でもさして変わらんなという気がする。

    実直過ぎる人は損するよね。
    藤原は天皇家から実権を奪っても、同じ氏族内、兄弟間で政権争いするし、どうしようもない。

  • 高市といい、長屋といい、一点破格かしらんと思ってしまう。
    立派な人なのに残念。
    藤原さんちをなんとなーくにくく思ってしまうね。

  • 101回以上は読んだかも

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著者プロフィール

マンガ家。第1回東アジアMANGAサミット事務局長。1948年大阪府生まれ。16歳のとき「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞受賞をし、プロのマンガ家生活に入る。その後数々のヒット作を生み出し現在に至る。主な作品に「アリエスの乙女たち」「あすなろ坂」「鶴亀ワルツ」他多数。「あした輝く」「姫が行く!」で1974年講談社出版文化賞受賞。「狩人の星座」で1982年講談社漫画賞を受賞。マンガジャパン事務局長。(社)日本漫画家協会常務理事。大阪芸術大学芸術学部文芸科教授。文化庁文化審議会著作権分科会委員などを歴任。

「2005年 『アジアMANGAサミット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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