- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122031371
感想・レビュー・書評
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トレランをしてる者ならば、ハセツネカップの名を知らぬ者はいないが、長谷川恒男の功績や人となりを知らない人は多いのではないだろうか。
かく言う自分もその一人で、長谷川恒男ってどんな人なんだろう、という興味本位から本書を手に取った。時代背景やその時代の空気感まで感じることができ、時代考証としても優れている。長谷川氏の人物像については、青年期の抜群の才能はあるが自負心とエゴが強すぎる頃の長谷川氏の姿には正直引いてしまったが、晩年の姿には共感・好感をおぼえた。
次にハセツネカップに出る際は、これまでとは違った気持ちで臨むことになると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
登山に格別興味があるわけでもなく、長谷川恒男を殆ど知りませんでしたが、読了後安易にも山登りをしてみたいと思う自分がいます。
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アルピニズムはスポーツの埒外にあります。自分を表現するという意味で、むしろ芸術に近い…
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常に高みを望むと最後に死が待っているのか?引き際を間違えると、アルピニストに訪れる死。所詮人間は自然に勝てない。常に高みを望むと最後に死が待っているのか?引き際を間違えると、アルピニストに訪れる死。所詮人間は自然に勝てない。2012/05/25
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孤高の登攀者、長谷川恒夫。
エベレスト登山隊での経験を契機に、「ソロ」の道へと突入していく。
ヒマラヤ8000m峰に1座でも登頂していたら、もっと違う人生になっていたのでしょうが…。「ハセガワカップ」はこの人から名前を頂いたんですね。読んだ後に知りました。 -
佐瀬稔の登山者シリーズ。
知っているようで知らなかった長谷川恒夫の半生。
幼少期から、社会人になり岩にのめり込んでゆく姿は鬼気迫る。
本人の性格もあり、グループ登山から単独登攀へ進む。
欧州三大北壁の冬季単独登攀を達成し、絶頂期に入るがヒマラヤでは最後まで頂を踏むことができなかった。
登山が全盛だった時代を生きた一人のクライマーの生き様が強烈です。 -
アルプスでは素晴らしい業績をあげた長谷川恒男も、ヒマラヤではことごとく敗退。生きていくことについてまたまた考えさせられてしまいます。