- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122031487
感想・レビュー・書評
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刺青
麒麟
少年
幇間
飇風
秘密
悪魔
恐怖詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
谷崎潤一郎を読むと、昔ちょっとだけ会ったことがある人や、取るに足らない会話、小さな頃のほんの些細な出来事の思い出などが、記憶の底のほうから蘇ってくる。何十年も忘れていたのに。
五感をフルに使って読んでこそ面白い。
恐怖や怖気、嫌悪や吐き気までも、名前のつけられないような感情感覚の微細な彩りが編み込まれて物語が出来ている。すごい作家だなぁ。 -
不健康で変態的な結末を迎えて、思わず「え?」となるものがいくつか。
<掲載作品>
刺青
麒麟
少年
幇間
飄風
秘密
悪魔
恐怖 -
なるほど、やはり事象の名付けは時空間由来なのか
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谷崎の初期短編の選りすぐり。少年、が一番印象に残った。
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この時代にこの内容を書いていることに驚く。ほぼ全編、変態的な登場人物が倒錯した思考、性癖を語る。初期短編集とのことなのだが、谷崎潤一郎の筆力もさることながら初期衝動のような欲望の噴出を形にしているように思う。情報が少ない時代だからこそ、体の内側で鬱々と発酵した黒い欲望を抑えきれずに噴出させている。読みごたえのある短編集。
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刺青、麒麟、少年、幇間、飆風、秘密、悪魔、恐怖
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「刺青」ほか7篇を収録した谷崎潤一郎の短編集。
すごく好みな話もあったけれど,とにかく気持ち悪い。
特に「少年」と「悪魔」は本気で受け付けない気持ち悪さ。
ただ気持ち悪い=嫌いではなく,強く惹き付けられもした。
一度読んだら忘れられないような強烈な短編集だった。 -
妖しい雰囲気の漂う短編ばかりの初期作品集。
最後まで「私」の謎が解けることのない『秘密』が良いです。
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このシリーズは良いです。
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美しくも悩ましい耽美の世界に足を踏み入れたい方は是非!
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