白蓮れんれん (中公文庫)

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著者 : 林真理子
  • 中央公論社 (1998年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122032552

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白蓮れんれん (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 花子とアンの放送時に図書館で予約して、ようやく読めた本。
    白蓮さんの結婚から始まる物語。
    当然、朝ドラとは違う、もっと色濃いお話でした。
    朝ドラ同様に、何故か伊藤伝右衛門さんが憎めない。いろいろ問題はあったにせよ、彼は少なくとも小さい器の男の人ではなかったと改めて思う。
    結婚に夢破れた白蓮さんの想いもまた、よくわかる。女学校の経営、思い描いていた夫との結婚生活、期待していた夫からの愛情。愛情は伝右衛門さんにもあったのだろうけど、白蓮さんには伝わりきらなかった。
    そうした中で最愛の人との出逢い。宮崎龍介さんが、こちらにきてからは幸せだった、と白蓮さんの死後断言しているのか、印象的。
    林真理子さんの小説、実は初めて読んだのだけれど、面白かった。

  • 明治大正昭和を生き抜いた華族出身の柳原白蓮の物語。NHKドラマ「花子とアン」でも話題に。
    こんな時代があったのだと思うと、現代はいかに恋愛に優しいのかと思う。
    不倫は非難されることも多いけれど、それでも、貫くことは現代のほうが簡単。
    どうも時代物は苦手ですが。
    林真理子の恋愛小説というのもあり、読み終えました。
    強烈ですね。柳原白蓮の生き方。
    人を好きになること。それは希望と強さになる。

  • この人の作品は、『ミカドの淑女』『女作者』くらいしか読んだことがないと思う。
    本作も、そういう系統の―つまり、明治・大正の女性の評伝的小説だ。
    朝ドラ「花子とアン」で、白蓮に注目が集まり、その当時、この作品もリバイバルした。
    でも、二十年以上前、94年の作品だったとは。

    宮崎家、伊藤家への取材も行い書かれた本だからか、二人の男性は好意的に描かれているようだ。
    しかし、本作のメインは、やはり白蓮の心理描写だろう。
    東洋英和での暮らしを理想化し、世間知らずだった彼女が、他の女性との幸不幸を引き比べ、嫉妬という感情を身につけていく。
    自分の秘密を打ち明けるべき相手を、自分のプライドと天秤にかけながら選び出す。
    この女性の不幸を、作者はこういうものとして描き出したのだろう。

    興味深かったのは、あの有名な決別状が、白蓮自身のものでなく、宮崎龍介の仲間の手が入ったものだったということ。
    そこは事実なのか、作者の創作なのか分からないけれど。
    それから、九条武子も駆け落ちを企てようとしていたというのは、驚いた。
    もし実現していたら、白蓮事件など霞むほどの、歴史を変える事件になっていたに違いない。

  • 朝ドラで仲間由紀恵が演じた蓮様がとても素敵で、ぜひ読みたかった一冊。

  • 林真理子作品は現代恋愛モノしか読んだことなかったけど、この作品の方が遥かにいいと思う。
    これがそう遠すぎない日本だということにも驚かされる。朝ドラ、観ておけばよかった。。

  • 花子とアンを見て、読みたいなぁ~と思っていたら実家にあったもんで。
    割と面白かったですけど、やっぱあきこさんは大変な人だな。友だちにはなれないな笑

  • ようやく読んだ蓮様のものがたり。

    今とは比べ物にならないほど
    思い通りにならなかった時代の女の人生。
    ましてや制限の多い生まれついての高貴な身分。

    「すごくすごく頑張った」連様。
    人生切り開くには、やはり行動だ。

    そしてやっぱり林真理子はすごいな。

  • 今と違い、言葉を交わすのも難しい時代だからこそ、運命はあるのかも。相手の事を想う時間、見習えないけど、女性らしい生き方だと思う。

  • 花子とアンのテレビドラマを観て白蓮のことを知りました。華族だけれど妾の子だということでかわいそうな結婚を二度も繰り返しました。教養高く品のある女性である彼女は初めて愛する男性と出会い、その愛を貫きます。情熱的で愛情深く度胸もある彼女がうらやましいと思いました。白蓮の周りには同じく夫がありながら恋に落ちている三人の女性がいました。4人がたどり着いたところはそれぞれに違っていましたが。

  • 帯文:”柳原白蓮の熱き生涯”

    目次:第1話 花嫁御寮、第2話 女教師、第3話 ミッションスクール、第4話 籠の鳥、第5話 鸚鵡の庭、第6話 希望、第7話 初夜、第8話 踏絵、第9話 醜聞の後、第10話 待ち人来たる、第11話 往復書簡、第12話 京の雨、…他

  • 朝ドラに出てる人物だとかで「読む?」と渡されて本。
    (朝ドラ見てませんが。。。)
    白蓮の名と事件はうっすら知ってたけど
    柳原燁子こと白蓮について初めて読んだ。
    物語そのものは一気に読めたけど
    白蓮の生き方に後味の悪さを感じたので☆三つ。
    自分が幸せな結婚生活じゃないのに何故初枝に結婚を強いたのだろう?

  • 彼女の生き様がすごいと思いました。

  • 絶望的な状況のなかで、自分の望みを手に入れたのはすごい。強い精神力だと思う。白蓮もすごいが、やはり宮崎龍介もすごい。ここまでまっすぐな生き様は憧れる。これは小説だけど、白蓮の自伝も読んでみたい。

  • 朝ドラ「花子とアン」 主人公花子の腹心の友 蓮様のお話。

    華族に生まれ16歳で結婚。子供を出産したのち、家に戻る。
    女学校生活を経て、九州の石炭王と結婚。
    贅沢の限りを尽くすが、石炭王との間に愛はなく、やがて帝大生某と情を通じることに。
    そして、ついには石炭王の元を飛び出し、元帝大生の弁護士と結婚。平民として生きる。

    ほぼドラマで描かれているとおりですが、当然現実の蓮子さんの生き様のほうが生々しく、どろどろしている。
    朝ドラのサイドストーリーとして、今読むのは旬だと思います。
    なお、花子さんは登場しません。

  • 柳原白蓮。朝ドラで仲間由紀恵が主役を喰って演じた役。林真理子が書いてたとは知りませんでした。

    でも、林真理子が書くべくして書いた女性、というか、林真理子好きだろうなぁ笑という女性。今の言葉では超肉食ということになるんでしょうか。

    男性として、ここまで生々しい女性の感情に共感はできませんが、人間としてのエネルギーの強さみたいなものには惹かれる点がありました。ただ、明治大正の華族の人たちのプライドたるや、現在の庶民には想像を絶するところもあって…そこも読みどころのひとつかなと思います。

    起こしたことがことだけに、これまで脚色されまくってきて語られた人なんだろうけれど、この本は書簡を基にしてるということもあって、事実に近いのだと思います。それを、初枝という視点で見ていることで、艶かしく、リアルに読めると思います。

    派手な話ではないけれど、良い映画のような満足感が得られます。

  • あさの連ドラとは、実際のところは
    だいぶ異なってましたね。心理描写は秀逸でございました。

  • 夢中になって読んだ。
    不倫・略奪婚は今では珍しくないけれど
    例えば姦通罪で牢屋に入れられた北原白秋のように
    大正時代は恋愛も命がけ・・
    ましてや高貴な血筋の白蓮は夫ある身。
    どれだけの覚悟を持ったことだろう。
    恋の始まり、揺れる心の動き、子供を宿し堕胎したことは云わず・・・往復する手紙だけが頼り

    兄に軟禁されたなか、百連は最愛の夫との子供を出産し・・・愛する夫は病魔に倒れるかと思いきや、長年寄り添う幸せな夫婦になった。
    一気に読み終わった後、涙がこぼれたことが意外だった。本当に好きな男に自分の人生をかけようと決意した百連は素晴らしい。今よりずっと、女にとって生きにくい時代に、自分の意思を貫いたことに感動したのかなと思った。

    女たちの描写が素晴らしく、流石だ林真理子さん、読む楽しみを味わせていただきありがとう。

    宮崎龍介と柳原百連の娘さんご夫婦が提供した700通もの往復書簡を、林さんは参考にしたという。
    700通・・・

  • 朝ドラで知った白蓮さんの生涯がわかる。

  • 何度も読んでいるが、絶対、宮崎が出てくるくだりから読んでしまう。恋に落ちてから行動を起こすまでは見ごたえがあるのだが、ブツ切れ感があるのが残念。今、花子とアンが
    放送されて、注目を集めているが、もっと白蓮のことを知りたかったら、「白蓮 恋の華」を合わせて読むことをお勧め。

  • 現在朝の連ドラで出演中の仲間由紀恵さんが演じている嘉納蓮子のお話。彼女のモデルは実在した柳原燁子(白蓮)という人物。彼女が離縁されて出戻り、九州に嫁いでいくところから物語は始まる。連ドラを見てそのイメージで読むとげんなりするほど生々しい話が含まれるのでご注意。って言うか連ドラはほんのサワり。健康的な爽やかさが求められる連ドラではしょうがないのだろう。

  • 林真理子の才能を堪能できる本。大正の不倫が罰せられた時代に愛に生きた華族出身の女性の、史実に基づいた物語。林真理子さんは女性を見る視点が好き。いろんな不幸や不満がありながらも頑張って幸せになろうとする女性に勇気づけられる。

  • 何か苦しかった
    実話ではない と 思いたい

  • 柳原白蓮という実在した詩人のお話です。
    面白かったと言っては変かもしれないですが、
    昔は大変な時代だったんだろうなと思います。

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白蓮れんれん (中公文庫)の作品紹介

未発表の恋文七百余通をもとに描く、新しい柳原白蓮像。華族に生れ、炭鉱王に再嫁し、大正の世に「白蓮事件」と騒がれながらも、ひとすじに貫いた恋の物語。柴田錬三郎賞受賞作。

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