潤一郎ラビリンス〈6〉異国綺談 (中公文庫)

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著者 : 谷崎潤一郎
制作 : 千葉 俊二 
  • 中央公論社 (1998年10月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122032705

潤一郎ラビリンス〈6〉異国綺談 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 『ハッサン・カンの妖術』の、須弥山の描写。『天鵞絨の夢』の水面下の部屋、塔から見おろした池の描写。鏡の部屋の描写。とにかく圧倒された。
    本作を読んで、谷崎潤一郎の小説がしばしば映画化される理由が実感された。ものすごく映画化の欲望をそそる。
    読みながら、私などは『天鵞絨の夢』を映画化したくてたまらなくなった。

  • 野崎歓氏の著作から関心を持った「独探」「ハッサン・カンの妖術」「玄奘三蔵」を読む。
    スパイのオーストリア人、須弥山に行ける魔術使いのインド人、それぞれの親近感が暖かい。

  • 大正時代の、つまり初期の、バリバリのモダニスト風だった谷崎潤一郎の短編小説を集めた、この中公文庫の「ラビリンス」シリーズ、久々に読んだ。このシリーズにはあまり面白くないものもあったが、中にはすごく印象のふかい、当時の日本文学をはるかに超えたような傑作もあって、探索が楽しめる。
    6巻は谷崎の若い異国趣味をテーマにしたもの。
    冒頭の「独探」に出てくる外国人が、妙に飄々としてあざとく、インチキくさい感じなのだが、こういう人いるよなあ、というリアリティを感じた。
    ところで谷崎の「西洋崇拝」は、あの独特のマゾヒズムにもたぶん関連しているのだろう。谷崎的心理は理解できなくもないし、不思議とエロティックな文体と相まって心を震撼させる魅力を持つ。
    今回の作品集では、まだ文体の妙はじゅうぶん開花していない気がするが、インドの宗教の神秘性を「あらぬ方向からの視線で」描いているような「玄奘三蔵」「ハサン・カンの妖術」が面白かった。

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潤一郎ラビリンス〈6〉異国綺談 (中公文庫)の作品紹介

痛切な芸術上の欲求を"西洋"そのものに求め、激しい西洋崇拝を表す「独探」、漢詩文に詠まれて以来、遊子の心になじみ深い山紫水明の地西湖を舞台にした「西湖の月」ほか、「玄弉三蔵」「ハッサン・カンの妖術」「秦淮の夜」「天鵞絨の夢」を収める異国綺談集。

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