- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122034136
作品紹介・あらすじ
秋の夜、下町の庭園での虫聞きの会で殺人事件が。殺されたのは、僕の同級生のクドウさんの従姉だった。被害者には少女売春組織とのかかわりがあったらしい。無責任な噂があとを絶たず、クドウさんも沈みがち。大好きな彼女のために、僕は親友の島崎と真相究明に乗り出した…。中学生コンビの推理の行方は!?好評の古川タク描き下ろしパラパラマンガも収録。
感想・レビュー・書評
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宮部さんの登録を数えたら49冊目。この本は古い本のせいなのか、中学1年生達の事件簿なのか、読み終わるまで2ケ月以上も掛かってしまった。
本の体裁は左下にパラパラ漫画が載るという不思議な本。4パターン程あるが、特に感慨は・・。
サッカー部の主人公の緒方と将棋部の島崎は親友同士。緒方が好意を寄せるクドウさんが事件に巻き込まれる。事件を解決に導こうと二人は深みに嵌って行く。その過程で緒方とクドウは交際することになる。
甘い青春の思い出となるような小説なのだが、結末に待ち受けるのは残酷な事実。甘い気持ちが一気に苦くさせられてしまった。やはり宮部さんの描くものはすんなり行かない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読。1997年10月単行本上梓。1999年5月文庫化。中学年達の推理と捜査のお話。しかしこの中学生達は偉い。携帯もない彼らはソロモンの偽証に出演して活躍したスーパー中学生達と通じるものがあります。なるほど、この話は、中学生シリーズの原点なのです。面白かったです。
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中一の僕が恋したクドウさんの従姉が殺された。
何故殺されたのか?
絡む売春組織に暴力団。僕はクドウさんのために奔走する。
子供向け?なのかなと思わせるようなところがあるけれど、主人公たちが高校生くらいだったらもう少し理解できたかも。
どんでん返しではないがそういった二点三点するのが多くて、人物が多すぎたのも中途半端かも。
文章自体は読みやすいし、どうなっているのかと言うのも気になってつい読み進められる作品でよかった。
下のぱらぱらもなくてもいいんじゃないかな。ページ数が増えるだけな気がする。 -
…島崎って、こんなキャラだっけ?なんか、もちっと、いかにも「頭がいいお子様」っていう感じだったような気がするんだが…
まあいいや。印象の問題でしょう。今回は、同級生とのやりとりがわりと多かったからね。
実は、どきっとした。
クドウさんは私だ
私はクドウさんなのだ
クドウさんほどいい子ではなかったと思うけど、
「自分はいい子だから」
「自分はいい子に見られたいから」
「怒られるのが恐いから」
ただそれだけで、自分の責任や罪を他人にすりつけたり、責任転嫁をする
うわ やなやつ
というより
人としてしてはいけないことでしょう
そんなのはいい子でもなんでもない
クドウさんの気持ちはわかる
すごくよくわかる
でも
絶対やってはいけないことなんだよ
と、自分を省みて、自分に言いきかせる -
内容(「BOOK」データベースより)
秋の夜、下町の庭園での虫聞きの会で殺人事件が。殺されたのは、僕の同級生のクドウさんの従姉だった。被害者には少女売春組織とのかかわりがあったらしい。無責任な噂があとを絶たず、クドウさんも沈みがち。大好きな彼女のために、僕は親友の島崎と真相究明に乗り出した…。中学生コンビの推理の行方は!?好評の古川タク描き下ろしパラパラマンガも収録。 -
秋の夜、下町の庭園での虫聞きの会で殺人事件が。殺されたのは、僕の同級生のクドウさんの従姉だった。被害者には少女売春組織とのかかわりがあったらしい。無責任な噂があとを絶たず、クドウさんも沈みがち。大好きな彼女のために、僕は親友の島崎と真相究明に乗り出した…。中学生コンビの推理の行方は!?
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僕とクドウさんを高校生ぐらいに設定して欲しかった。中一では現実感が伴わなくて読んでる最中へなへなとなってしまう。