- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122034969
感想・レビュー・書評
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1988年の作品。
ペニンシュラ・ホンコン、サヴォイ、ラッフルズなど世界の優雅なホテルを舞台にした大人の男と女の物語。
とにかくホテルに泊まりたくなる。
泊まったことあるのはロンドンのサヴォイのみ。著者によればドアマンからにしてスノッブなホテルのことだが、ここのアフタヌーン・ティーには是非行きたい。
東京ステーションホテルは著者のお気に入りのホテルだった様子。リニューアルされて当時と変わったのだろうか。
物語としては、ホテルではない、パリの「マンション・ダ・モール」が面白かった。
ラストの「マーガレット・リバー・モーテル」、野沢尚と麻代の話なのだが著者の本名は雅代、野沢尚と著者って関係があったのか、思わせぶりな話だった。 -
エッセイよりは面白かった。
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再読
あー、そういえばこれ好きだったなー、
とブックオフで買って読んで思い出す短編集。
そしてやっぱり「半島酒店」と「サヴォイ・ホテル」が好きだなあ、
とも思い出す。
ホテルではない「マンション・ダ・モール」もシテ島行ったばっかりだったから、
お。と思いながら読んだらなかなか。
わたしはでも、母の本棚の森瑤子を読んでいた小学生の頃
「大人ってこうなんだ、大人の女の人になったらこういういうことするんだ」
と思っていましたが、
ペニンシュラのプールで水中でんぐりがえしに夢中になり
鼻を真っ赤にする大人になってしまいました。予想外!
でも人が少なくていいよ・・・。ペニンシュラのプール(笑) -
別の短篇集(『贅沢な恋人たち』、8人の作家によるもの)に収録されていた「東京ステーションホテル」がここ数年読んだ中でも特に心に残るくらい気に入ったので、この元が収録されているこの本を手に取った。
10章、10の世界各地のホテルを舞台とした短編恋愛小説であるが、登場人物が男と女、ストーリーは惚れたと嫉妬の繰り返しではなく、時には男は存在するのだがその場には出て来なかったり、結末はほとんどがハッピーエンドではなかったりという、とても深みのある話ばかり。
1章から4章までは頼りない男と意志の弱い女の組み合わせばかりのように感じて読んでて幾分イライラしてきたが、5章以降は恋愛小説のカテゴリーの広さを知らしめてくれる、深く読み終えた後少しの間考えさせられる話が多かった。
「東京ステーションホテル」以外で良かったのは、「上海飯店」と「マンション・ダ・モール」で、どちらも気持ちの伝わらなさ、簡単にベッドに行くだけが恋愛ではないことを教えてくれるような気がした。
どうもこのあたりの自分の気持ちをなかなか上手く相手に伝えることができないのは自分と重なるのかもしれない。 -
読了
内容(「BOOK」データベースより)
「行けよ。行ってそいつと寝て来いよ」「あなたはどうするの?」「ここにいるよ。阿里子が戻るまで」―。ペニンシュラ・ホンコン、サヴォイ、ラッフルズなど世界の優雅なホテルを舞台にして大人の男と女がくり広げるみだらでクールな戯れ、そして倦怠と悲しみ。極上の人間関係を描く完璧な森瑤子の世界。 -
1989
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ラッフルズのティフィンはこの本で知った。