日本を決定した百年―附・思出す侭 (中公文庫)

  • 159人登録
  • 3.54評価
    • (4)
    • (15)
    • (13)
    • (2)
    • (1)
  • 11レビュー
著者 : 吉田茂
  • 中央公論新社 (1999年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122035546

日本を決定した百年―附・思出す侭 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 深く深く物事を考える視点、感銘を受けた。
    今、改めて読んでも示唆に富んでいる。

  • 戦後日本の激動期を生きた元首相の語る、日本近現代史を簡単に振り返ることができる貴重な一冊。過去の論文を一部加筆・修正した前半部の明治維新~戦後復興までを綴った史観解説に続き、中盤の来日外国人のみた日本人についての日記・講演記録、後半部の「思い出す侭」と題したエッセーからなる3部形成をとっている。
    特に前半部の論評では、徳川時代に培われた日本人の気質が明治において開花し、更にはその能力が暴走した結果の戦争、そして戦後荒野から復興する日本人の逞しさと、未来への忠告等、絶妙な語り口で歴史を概観することができ、一読の価値がある。
    理想と現実のバランスの上に政治を説く吉田茂。過去に生きた人物ながら、その絶妙なバランス感覚で語る文章は、現代を生きる我々をも強く引き付ける魅力に溢れている。

    事務局 K.M


    越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000886866

  • 2年前の夏より、自国について知らないと、世界と渡り合えないと感じており、様々な本を読んでいる。
    かなり稚拙なレビューになる可能性が高いが、許していただきたい。

    この本は、あの吉田茂元首相が、近現代史について述べている。
    最初の130ページで、幕末からの政治家の想いや世界情勢の変化が端的にまとめられており、大変勉強になった。

    その後、50ページほどで、主に近代の日本を外国人はどう見ていたのか、その言葉が引用されており、少し引いた目線で近代日本をとらえることができた。

    最後に、本書の半分を割いて、吉田茂さんの政治家人生を振り返る。
    あらゆるままに書いており、当日の一政治家が何を考えていたのかを読み解くことができるので、大変興味深かった(少し難解だったが)。



    以上のように、実際に国を動かしていった政治家の考えたプロセスを知り、近現代史を理解する一つの大きなアプローチとなる名著である。

  • 戦後日本を造った元首相吉田茂氏自らが著した論文「日本を決定した百年」。エンサイクロペディアブリタニア(1967年版)に掲載されたものに手を加えたものである。

    明治初期から1960年代までの百年間の政治について論じたもので、文章が明快・平易で力強いことに感動した。
    当時から半世紀近く経ったが、日本の政治体制や官僚機構のあり方はあまり変わっていないなと思う点が多い。あれからの50年を吉田氏が論じるとしたら、どういうコメントをするのだろうか。

  • 日本経済新聞社 1967 ¥340

  • 『思出す侭』は戦後10年頃に新聞記者に語った話をまためたものとのこと。吉田茂の肉声が聞こえてくるような気がする。

  • 面白かった。
    表現が難しいところがあり、中身も簡単ではないが、日本の現代史を振り返る事ができる。
    客観的に、冷静な目で日本のことが述べられている点が素晴らしいと思う。
    これは戦時中に吉田茂が最前線の役職にいなかったことが関係してるのかな?

    あと個人的には、付録の「外国人からみた近代日本」と「思出す侭」の方が本編より面白かった。

  • 吉田茂の戦前戦後の100年を振り返っての回顧録。ブリタニア辞典の付録と新聞のコラム(?)をまとめたもの。色々と書いてあるけど、個人的に気になったのは経済の部分。戦前も戦後も資源の乏しい日本は輸出に力を入れ生計を立てて来た。21世紀に入り製造業の空洞化は進み、輸出に強みが無くなって来た日本。これからどうなるんだろう、、、と、ちょっと不安になってしまった、、、

  •  明治期と戦後の日本が著しい経済発展を遂げた背景には、経済勤勉かつ従順で与えられた目標に向かって猛進する国民性とその努力のほかに、さまざまな幸運(経済復興に寛容な占領政策、原材料の低廉化、朝鮮戦争の特需など)に恵まれていたと書かれています。
     日露戦争を勝利に導いた東郷平八郎も「日露戦争の勝利は"奇跡"」と回想していたことを思い出し、この幸運や奇跡は本書にあるとおり、まさに「天は自ら助くる者を助く」、「勤勉に働く国民に与えられる一種の贈り物」なのだと感じます。
     巻末の「思出す侭」は、現在の状況に通じる箇所が多々あり、昭和30年に書かれた文章と思うとは思えません。

  • 実際は高坂教授の筆。

全11件中 1 - 10件を表示

吉田茂の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デール カーネギ...
三島 由紀夫
ヴィクトール・E...
リチャード・ドー...
ロバート ライシ...
有効な右矢印 無効な右矢印

日本を決定した百年―附・思出す侭 (中公文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

日本を決定した百年―附・思出す侭 (中公文庫)はこんな本です

ツイートする