今昔物語(下)―マンガ日本の古典 (9) 中公文庫 (中公文庫 S 14-9)
- 中央公論新社 (1999年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122035621
感想・レビュー・書評
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NDC 726
「「今ハ昔…」で始まる一千余話から二十三話を厳選。芥川の小説『藪の中』『鼻』や映画、劇画にも多く取り上げられた、面白うてやがて恐ろしき物語。
『今昔物語』の成立は一二世紀前半と推測され、三一巻、一〇四〇話(語)からなる日本最大の説話集である。天竺、震旦、本朝の三部に分かれ、震旦、本朝はそれぞれ仏法、世俗等の説話に分類されている。「今(ハ)昔」に始まり「トナム語リ伝ヘタルトヤ」で終る口承説話の形式をとり、その鮮やかな表現で文学的価値が高く評価されているだけではなく、摂関・院政期の史料としても貴重な価値をもっている。本全集では本朝部の仏法・世俗についての説話を中心にとりあげた。」 -
水木しげる氏の『今昔物語』の下巻を読了。
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上巻よりも、説話の部分が多い気がしました。幻想的で、どれも面白かったです。昔の人のゆたかな想像力に感嘆させられました。
個人的には「稲荷詣で」と「幻術」が今風な内容ですが、良かったです。「寸白男」の設定にはびっくりでした。 -
原作の中から、国内中世の仏法・世俗に関するものを抽出。漫画家に合うものを選んでいる。
小説・漫画 陰陽師シリーズのエピソードは今昔物語に由るものがある。
あくまで伝奇として編集されており、原作のごく一部である。 -
今昔物語、下巻
「ねずみ大夫」
「安倍晴明」
「稲荷詣で」
「幻術」
「妻への土産物」
「水の精」
「墓穴」
「引出物」
「外術使い」
「寸白男」
「生霊」
「蛇淫」
谷崎潤一郎の『少将滋幹の母』の元になっている
今昔物語の話が漫画でも読める。(「引出物」)
夢枕獏の『陰陽師』シリーズの元ネタになっているものも、
いくつか漫画で読める。(「安倍晴明」、「外術使い」) -
水木しげる先生に他の説話も漫画化して頂きたい
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巨匠の描く古典。個人的には漫画にしなくても良かった気もする。