月光の東 (中公文庫)

  • 285人登録
  • 3.36評価
    • (16)
    • (38)
    • (89)
    • (10)
    • (2)
  • 28レビュー
著者 : 宮本輝
  • 中央公論新社 (2000年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122036437

月光の東 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • ちゃんとした小説というのが、感想かも。
    よねかという人の目から見た話しの方が説得力がある気がする。

    あまりにも、わたしの世界とは離れすぎているけど、美しいか故に、それを武器にし、自分で選んだ道をりんと生きている女性。

    子供だったことがない人だったんだろうなぁ。

  • やっぱりすごく日本語が美しい!合田澄江からの1通目の手紙が好き。合田澄江のキャラクターもこの本の中では一番好きだな。

  • やっぱり美人は・・・って感想だわ(笑)

  • p45
    この自転車、クシムナレーって名前をつけたんだ
    →きゅんきゅんするー!

    p142
    何だか稚拙な挨拶をかわし
    →なんだか、てつけるのがなんかイイ。照れてる感じ、躊躇してる感じ?

    p223
    親しくなりすぎることが、お互いの負担になる場合もあると考えたのだ。
    p245
    人間のちっぽけなおろかな、卑しい欲望を吹き流す風に向かって立っていたい。
    p386
    業が謝せんと欲するが故に病む
    p435
    過去は、きみのうしろをついてくる骸骨にすぎない。ときどき話しかけてくるが、放っておけばいい、って。

    結局、よねかがどんな女性化まったくわからなかった。男はたいてい良い印象、女はあまりよくない印象を残してるよねー。雪国の真っ白な風景とか、牧草広がる大地に建つ学校、コサイサイの高級なたたずまい。
    キレイでしみじみ。きっと、もう世ね課をさがすことはないナ。

  • 著者の作品中では一番好き

  • 文章ひたすら美しい。繊細とはこの事だと思う。でも、内容にはそこまでは入れなかった。

  • 謎に満ちた美女に振り回され、心をとらわれる男女の物語。宮本輝の作品の、美しい大阪弁がとても好きなのですが、この作品はみな標準語で少し残念。それでも言葉使いが美しくて素敵だなーと思いました。

  • >226
     〈綺麗さび〉

    >326
     生きるということは、自分を肯定することから始まるのかもしれない。

    >249-250
     「過去は、きみのうしろについて来る骸骨にすぎない。ときどき話し掛けてくるが、放っておけばいい、って」

  • 著者の作品のなかではかなり好きなほう。
    「月光の東まで追いかけて」との謎めいた言葉を残して行方をくらませる女性、塔屋米花(とうや・よねか)。その存在自体がミステリアスで魅力的に描かれている。
    初版。

  • ずいぶん昔に読んだはずなんですが、すっかり忘れているので再読。
    あいかわらず宮本輝どっぷりです。

    「月光の東まで追いかけて」とつぶやいた初恋の女性。
    カラチで自殺した友人の妻と一緒に、類まれな美貌を武器に貧困からの脱出を図った初恋の女性の軌跡を追うミステリーっぽい長編小説です。

    多くの謎は解けないままですが人間の哀しさとか強さとかが浮かび上がり、二人の語り手によってくっきりと「女性」の姿が見えてくるところがおもしろかったです。

    まだまだ宮本輝にはまりっぱなしです。

  • 題名に惹かれた
    内容もモチロン満足

  • 月光の東まで追いかけて。
    という言葉を残して消えた女。

    月光の東ってどこ?
    どこなんでしょうか?

  • 「月光の東まで追いかけて」と謎の言葉を残して転校していった同級生の女性について、30年後になって調べ始めて主人公。淡い初恋の思い出と共に、その女性がどのような人生を送ったのかが分かり始める。しかし、最後まで本人とはすれ違いのまま…。相変わらず宮本さんらしい話。いつも納得できないのに、彼の作品を読んでしまうのはなぜでしょう。

    【2006年2月22日読了】

  • 2005?/有吉佐和子の「悪女について」と比較して読むと面白い。女性の人生ってドラマティック。200610/2回目。罪悪感ほど心身を傷めるものはありません。色々感じた中で今書きとめておきたいこと。主人公たちが姿を追い求めるのは、凛冽で負のエネルギーを感じさせながら、なぜか人を惹き付ける魅力を持つ女性。なぜだろう。彼女は約束を守る女性だった。そのせいではないか、と今の私は考える。もし卑劣で勇気がなければ、「約束」をすることすらできない。彼女は約束をする勇気を持ち、そしてそれを実行した。結果的に約束が永続的なものとはならなくても、「約束」をする勇気と不幸な運命に立ち向かう強さとそれに翻弄される弱さとのギャップに、人は魅力を感じたのではないだろうか。結果が失敗でも構わないのだと思う。約束が果たせなくてもよいのだとさえ思う。「約束」をする勇気と、それを示す誠実さを何より重要に思う。

  • 月光の東とはどこなのか・・・ある一人の女性の一生を追いかけ続ける。その先で見つけたものは、厳しい現実。

  • 「月光の東まで追いかけて」という言葉を残して消えた女性をめぐる話。
    誰もが、自分の手が届かないものに惹きつけられている。
    宮本輝の作品は、文章も構成も丁寧で好感度が高い。

  • 良かったです。とっても。
    一人の男性が自殺した事を発端に、その妻と友人の2人の語り手で交互に話しが進んでいく形態になってるのだけれど、自殺した男性と、少し前まで一緒にいた塔屋米花と言う女性の謎を追っていく感じで話しは進んでいく。
    2人の人物の今と、過去の塔屋米花が絡まって、最終的には
    自殺した人の本当の原因もわからなければ、米花自身が登場して2人のいずれかと対面するって事もないわけなんだけれど、
    米花の生き様は、心を打つ。
    そして、わけもわからないまま、異郷の地で夫に自殺されて
    残された妻の自己を取り戻していく姿も良かった。
    謎の多くは解明されたとは言えないので、そこにこだわるなら
    ちょっと物足りないって思う部分もあるけれど、作品としては
    とても良くできていて、読み応えがあったと言える。
    宮本輝の作品を読んでると、仏教にとても造詣が深いような印象を持つけれど、実際、どうなんだろうなぁ?
    生と死の問題がジワジワと沁みてくるような、そんな感じがした作品でした。

  • 周りの人からの話で一人の人物を浮き上がらせる手法は、まさに聞き込み捜査のようで、あんまり。でも、おもしろいことはおもしろい。女子の名前がダサイ。

  • 「月光の東まで追いかけて」という言葉を残して消えたなぞの女性。円熟の一作ですな。

  • What can you see easten moon light?
    Anyway, most of the characters in Teru Miyamoto's novels are rich, aren't they?

  • 正直、主人公たちがヒロイン米花に惹きつけられる気持ちが理解できず、あまり入り込めなかった。男性読者は違うのかなぁ…。

  • プレゼントされた本。さくさく読めた。

  • 最初の章の“ですます調”に不思議と引き込まれていきました…

    搭屋米花(よねか)の足跡を辿り米花の生き方に惹かれていく別々の二人…月光の東という謎の言葉も何とも言えない魅力を持ち、読者を引き込んでくれます♪

    「よねか」の生き方をどう感じるか…読む度に変化していきそう。けれども、加古美須寿の“よねか”または“月光の東”に対する変化こそ章を重ねるごとに如実に現れてきて、見事な人としての美しさを放っているように思う。

    ちょっと「睡蓮の長いまどろみ」と似てるかなと思う部分もありましたが、それはそれ。輝さんの作品を読み終えるたび、人生の何たるかが、わかるような気がしていたのですが、それこそ傲慢で何もわかっていない証拠だと愚かな自分を再認識しました。自分が50歳にならないとわからないことが今わかるわけないのも世の理ですよね。ただ、話から想像が働き、瞬間的に垣間見れているように感じているのかしら。

  • パキスタンが登場するとあって、これは読まなければ!と思ったけど、まぁパキスタンは関係ないわな。むしろネパール?<BR>
     ある意味推理小説で、加速度的に読もうとしてしまう自分に気付いた。
     <BR>
     ちょっといっぱいいっぱいの観もあったけど、でもやっぱりこれも再生物語。<BR>強い生き方には、誰もがひれ伏すのだ! と何故か思った。

全28件中 1 - 25件を表示

月光の東 (中公文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

月光の東 (中公文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

月光の東 (中公文庫)はこんな本です

月光の東 (中公文庫)のKindle版

月光の東 (中公文庫)の文庫

月光の東 (中公文庫)の単行本

ツイートする