死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)

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制作 : Elisabeth K¨ubler‐Ross  鈴木 晶 
  • 中央公論新社 (2001年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122037663

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死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 精神科医が末期患者との対話を通じて 整理した 死までのプロセスの本。患者本人や患者の家族だけでなく、医療介護関係者にとって 希望の書になる と思う

    日本の社会保障制度の中で ここまできめ細やかな 終末期医療は期待できないが、保険外のニーズはあると思う。このような 終末期医療は 理想ではあるが、病院や医師、看護師が 患者より先に 燃え尽きてしまわないように してもらいたい

    本の趣旨は 「どうすれば カルテに頼らずに 人間としての患者さんに 接することができるのか」

  • とてもよかったです。読みながら浄化されてくようでした。

  • 「葉隠」を読んだのをきっかけに「死」に興味がある。ターミナルケア(末期医療)に関心を寄せる人々によって本書は「聖書」とすら呼ばれているようだ。

    死を宣告された人は下記の段階を経ると言うことで、それぞれの章に別れ、その段階の事象、インタビューが語られる。

    第一段階:事実を直視できない
    第二段階:他人や神に怒りをおぼえる
    第三段階:避けられない結果を先に延ばすべく交渉する
    第四段階:抑鬱
    第五段階:受容

    同じ境遇になったときに読めば、慰めに、あるいは前向きに向き合うことができるかもなと思う。
    死を前向きに受け入れたいとも思う。

    ・その他思ったこと
    70になったら海の見える場所で自給自足の生活

    死亡率の調査と対策

    どんな状態にあってもベストを尽くせ

    自分の死より、家族の死の方が耐えられない

    死の前にその家族と話し合うのは大切

    病気になると人は見舞いに来てほしい

  • 死とその過程において、人の心の動きを研究した本
    末期患者へのインタビューをもとに作成されている

    感想
    死への心の過程は
    失恋の過程ににていると感じた。
    その過程は以下の通り
    -衝撃 否認 怒り 取引 抑鬱 受容 虚脱
    -並行して希望
    失恋においても同等の過程を踏むのではないだろうか。

    死の過程では誰もが似たような道をあゆみ、人と話をすることで過程を受け入れ歩んでいけるのではないか。

    話を聞いてあげるだけでも、死への助けになるのではないかと感じた

  • 死とはなにか?人は死に直面するとどういう精神状態をむかえていくのか?を学術的に分析した本。身近なところに死を迎える人がふえてきた。彼ら彼女たちの気持ちを少しでも理解したいとおもって読む。

    死の受容モデルは以下の流れ。すべてが同じながれではない。

  • スイス生まれの精神科医エリザベス・キューブラー・ロス(2004年没)が1969年に発表した、ターミナルケアに関するバイブルと呼ばれるベストセラー。
    書名からは、「死ぬ瞬間」の(超常)現象が取り上げられているように思われるが、原書の題名は、直訳すると「死とその過程について」であり、著者が約二百人の患者へ行ったインタビューの結果を分析・考察することによって見えてきた、死へ至る過程の五段階について述べられている。
    五段階とは、<第一段階>否認と孤立、<第二段階>怒り、<第三段階>取り引き、<第四段階>抑鬱、<第五段階>受容であるが、これらの反応は、極度に困難な状況に対処するために人間に備わっている防衛メカニズムであり、各段階は、継続する期間も様々で、順序を変えて現れることもあれば、同時に現れることもあるという。また、それに加えて、多くの場合には、各段階を通してずっと「希望」が存在し続けるのだという。
    そして、患者に接する人間として大切なことは、患者の状態がいまどの段階にあるのかを推し量り、それに相応しい接し方をすることであり、それによって、患者が少しでも穏やかに永遠の眠りにつけるのだと語る。
    著者はその後、「幽霊」を目撃し、自ら「臨死体験」をしたことから、死後の生や輪廻転生を信じるようになり、そうしたものを信じる人々の熱狂的な支持を得る一方で、著者は宗教家・神秘主義者になってしまったとして、多くの人々が離れていったと言われているが、本書の、死へと至る人の心の動きの研究としての価値はなんら変わるものではない。
    いずれ訪れる身近な人々の死、或いは自分自身の死に向き合う場合に、多くの示唆を与えてくれたように思う。
    (2010年10月了)

  • selected by Yoshi (Vietnam)

  • 祖母ががんで入院しているとき、体力低下を嘆く祖母に退院しようと励ましていた自分を思い出した。
    余命いくばくもないことを私は知らなかったが、祖母自身は知っていたかもしれない。この食い違いは、要らぬ負担をかけてしまっているだろうなと理解できる。
    その人の立場で考え、そして怖がらずに相手の気持ちを聞き、お互いを理解することが、平穏を生むのだ。

  • 読むべき一冊。第1章を読むだけでもいい。

  • これこそ私が今読むべき本だったのだ。

  • 半世紀近く前に考察されたものだと思うと素晴らしい内容です。

  • 【読書・勉強】読んだら忘れない読書術/樺沢紫苑/20150804(80/364)<251/17869>

  • 死を受容するまでの段階の話はよくあちこちで引用されていたのと、死だけでなくなにか自分にとって受け入れ難いことを受け入れるプロセスにも通じるものがあるのでは、と思って読んでみた。

    この本は、たくさんのフィールドワークと言うか、聞き込み活動からの成果が載せられていて、実例が豊富なところは良いものの、実例ばかりでまとまっていないので少し読み進めるのに苦労した。(その上、学べたこともそれほどなかったような)

    身近に、死をこれから迎えようとしている人がいて、何らかの形で精神的に苦しんでいる、そんな人には良いかもしれない。

  • 1969年の本。ターミナルケアが叫ばれはじめていた時代、ロス女医は死を見据えた病を抱えた患者の心の動きに焦点を当てて書いている。重いテーマだが、好もうと好まざるに関係なく、いずれみな死に至る。医療者としての経験として人の死について書かれているが、普遍のテーマだとおもう。嫌がようでも死に直面すると、誰でもある種の神のような自分を超えるものを感じたり考えざるを得なくなるようだ。興味深く読める所もあると思う。

  • 【死とは何かを末期患者へのインタビューから解き明かす】
    死ぬ瞬間とはどういうものなのか、死とはどういう存在なのか、そういう疑問を末期患者に対するインタビューによって明らかにしていく本である。

    末期患者には、死を受け入れていく上でのステップがあり、否認と孤立→怒り→取引→抑うつ→受容という順番である。その全てに共通してあるのは、「もしかしたら助かるかもしれない」という「希望」である。それを持ち続けられないと、なかなか死を受け入れられずに日々を過ごすことになる。

    私が面白いと思ったのは、こういった死へのプロセスは人種、宗教、性別、国籍に関係なく発生することであり、ある種の哲学であるといえる。

    死がどういうものなのかを知るだけではなく、いつかの将来自分や周りの人がそうなった時にどう対処すればよいかを学ぶ上でも、非常にためになる本でと思う。

  • [ 内容 ]
    死とは、長い過程であって特定の瞬間ではない―人生の最終段階と、それにともなう不安・恐怖・希望…二百人への直接面接取材で得た“死に至る”人間の心の動きを研究した画期的な書。

    [ 目次 ]
    1 死の恐怖について
    2 死とその過程に対するさまざまな姿勢
    3 第一段階/否認と孤立
    4 第二段階/怒り
    5 第三段階/取り引き
    6 第四段階/抑鬱
    7 第五段階/受容
    8 希望
    9 患者の家族
    10 末期患者へのインタビュー
    11 死とその過程に関するセミナーへの反応
    12 末期患者の精神療法

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 末期患者へのインタビュー集。旧訳がコレで定着しすぎたがらって新訳になったときにキチンと変えればよかったのに。よい本なのにタイトルがね…。

  • 死期が近い患者やその家族とどう接するか、ケースバイケースではあるが参考になる本。インタビューは患者の「まだ自分は必要とされている」という自尊心を満たし、聴講する側も何かを得られるwinwinな試み。キリスト教文化に助けられている気もするが、貴重な記録資料だと思う。

  • 人は、いつかは死ぬ。

    というのは、誰でも知っていることではあるが「死は『誰か」には起こっても『自分』には、まだ起こらない」と思いながら過ごして行く人が、ほとんどだろう。

    本書は、死が「自分にも起こる」と自覚した人、あるいは自覚に至ろうとする人々が、どのような心の働きを経た(あるいは経て行く)のかを、二百人を超える臨死患者へのインタビューを通して、丹念に紡ぎ上げた記録である。

    身の回りの人々や、来るべき自己の死と、穏やかに向かい合うための助けとなる一冊。

  • 死と、それに伴う不安や恐怖、希望。
    200人に取材して得た、死に至る人間の気持ちを研究した1冊。

  • 「役に立たない日々」佐野洋子で紹介されていた。
    「生活の発見」 林語堂

  • がん看護に携わる看護師さんの講演を聴いたり、がん看護の専門書を読むと必ず出てくる「死の五段階説」(第一段階/否認と孤立、第二段階/怒り、第三段階/取り引き、第四段階/抑鬱、第五段階/受容)のオリジナル。しばらくは著者を知らなかったけど、飯島夏樹の本を読んでキューブラー・ロスという人名と結びついた。

    ページ数がある上に内容が重そうでなかなか手がつけられず、長い間積読状態だったけど、おばあちゃんを亡くし、今年の内に読まなきゃと思ってやっと読めた。滑り込みセーフ。

    キューブラー・ロスが末期患者200名以上にインタビューした記録と考察。患者を教師とし「あなたにとって死ぬこととはどういうことですか。死ぬことはどういう意味をもっていますか。」と質問している。パターナリズムが薄れ、告知が当然のことになった現代ならいざしらず、数十年前にこんなことをしていたなんて驚くばかり。本文にもあるけど、相当な苦労があっただろうな。

    この本を読むと、「死に瀕した患者」と一括りに言っても本当にさまざまなんだと感じさせられる。家庭環境、病状、宗教観、告知のされ方や病院スタッフの態度などなど。

    第三段階の取り引きはやっぱりキリスト教的だけど、そのほかに関してはキリスト教でなくても同じような過程を経るんだろうな。受容の段階で死を迎えることができるように患者本人、家族、医療スタッフが成熟していければよい。でも家族が一番難しいのかなという気がする。亡くなったばあちゃんは受容の段階に達していたんだろうか。

    緩和ケア病棟は精神科の医師が中心で、緩和ケアの講習会では、悪い知らせをどのように知らせるか、などについて学ぶらしい(このあたりの緩和ケアのあり方についての猛烈な批判も耳にしたことがあるけど)。この本を読めば緩和ケア講習会の大事なところを学べたんじゃないかという気になる。緩和ケアは終末期だけでなく、がん治療の早期から取り入れるべきだという昨今、がんに関わるすべての医療従事者は一読する価値がある。

    フランクルの『夜と霧』、『それでも人生にイエスという』を読んだ時のことを思い出した。死生観を養うための良書。

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死とは、長い過程であって特定の瞬間ではない-人生の最終段階と、それにともなう不安・恐怖・希望…二百人への直接面接取材で得た"死に至る"人間の心の動きを研究した画期的な書。

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