死ぬ瞬間: 死とその過程について (中公文庫 キ 5-1)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122037663

感想・レビュー・書評

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  • 放射能問題に対して自分が思う恐れと疑心や数値と今までまなんできた事だけから頭で考えれば楽観視できる部分もあるけど、死ぬ瞬間までの段階で言うならまだ、否定の段階にまでしか達してないな。。

    突然死でないならジワジワと苦痛を感じるんか?!そんな時に幾つか本を読んだ中で今でも記憶に残る一冊。

  • てすと

  • 死に至る(主に末期のがん患者など)人間の心の動きを研究した書。余命を宣告されたあと人間はどうやってそれを受け入れ、死んでいくか。とっても重いテーマの本だった。人間は本来的に自分を不死身だと思っているのだそうだ。少し勘違いしていたかもしれない。テレビなどで他人の死を見ると、自分もいつこうなるか分からないと体面上は思ってるつもりでも、実は今回も自分ではなかった(自分は死なない)と思っているのだそうだ。その通りかもしれない。だからこそ、出発点が同じだからこそ、人間は大きく分けると大体同じような経緯を経て死に至るのかもしれない。非常に興味深かった。あと、宗教(この中で多くでてくるのはキリスト教)が末期には必ず重要な役割を果たす。無宗教が圧倒的多数の日本人はこの部分をどこに代替するのかも気になった。

  • 確実に自分の死生観に影響した本。

    死の間際でも成長し続けることのできる人間という存在に希望がもてた。

  • 末期の患者や家族へのインタビューを元に、DeathとDying(死の過程)について述べている。死の過程には段階があり、それを理解したうえで患者の望みを出来るだけ叶える医療に魅力を感じた。キリスト教とユダヤ教以外の宗教の患者の例が書かれていないのは、仕方ないが寂しいと思った。

  • 末期医療を扱った1969年の古典。死を目前にした患者へのインタビューが随所に挿入される。思い出したのはトルストイ「イワン・イリッチの死」の読後感。人間は死ぬことができる、のだ。よき死を死にたい。

  • 何度も同じ話がループされるので、読むのに疲れて何度も挫折しました。けれど発見も多く、驚きもありました。この先の人生で少しでも役立てばいいなぁと思いました。

  • 20120414 桐村先生推薦

  • 死ぬ間際にある人たちとのやり取りの逐語記録、患者を取り巻く医師、看護師、牧師、ソーシャルワーカーについての対応と、それらについての洞察。

    患者とのやりとりは温かみを持つものの、記述は概してたんたんとしており、決して感動作ではない。しかし、死にゆく時期をとても重要な、また、難しい、そして特別な時期だと実証した功績は大きい。

    自分はもちろん、大切な人の死も含め、死は誰にとっても他人事ではない。つまり、避けては通れない。

    死を受容するまで、つまり、今まで切り結んできた全てのものから離れていくまでの過程を見せつけられ、生きることと死ぬことのベクトルの反対さ、つまり、人間には、大きな二つの課題が人生に課されていることを思った。全力で生きること、そして、最後には生きる上で積み上げた全ての財産、とりわけ人間的な絆から離れなければならないこと。そのどちらも困難な道だ。

    本書はとても私に死を意識させてくれた。
    その上で、「さぁ、今日を生きよう」。

  • 有名なキューブラー・ロスの本。
    受容までの5段階について患者へのインタビューも含めて掲載されている。
    予想以上に厚い本だったが、感動的な場面も多く読んでいて涙ぐむことも。
    他人の死や他人事としてでなく、自分のこととして死を考えるきっかけになった。

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