戦後日本の宰相たち (中公文庫)

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著者 : 渡辺昭夫
  • 中央公論新社 (2001年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122038271

戦後日本の宰相たち (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 戦後首相となった人物の履歴を追った本。もっと知りたい。

  • 戦後の内閣総理大臣史として読む分には良い。

    総理大臣に絞ってその歴史を通して読むので、
    どうして次の総理がこの人になったのかということが、
    頭に入って来やすかった。

    反面各人の記載については物足りないと感じる箇所もあった。
    ただそれは別の資料で補完するべきなのだろう。

  • 初版は1995年。東久邇宮稔彦から竹下登に至るまでの昭和戦後期の17名の首相の思想と業績を政治学・歴史学で第一線をはる研究者が論じた評伝集。

     各首相の担当執筆者は以下の通り。

     ・東久邇宮稔彦(波多野澄雄)
     ・幣原 喜重郎(天川晃)
     ・吉田 茂  (渡邉昭夫)
     ・片山 哲  (福永文夫)
     ・芦田 均  (増田弘)
     ・鳩山 一郎 (山室健徳)
     ・石橋 湛山 (猪木武徳)
     ・岸 信介  (北岡伸一)
     ・池田 勇人 (中村隆英)
     ・佐藤 栄作 (高坂正堯)
     ・田中 角栄 (御厨貴)
     ・三木 武夫 (新川敏光)
     ・福田 赳夫 (五百旗頭真)
     ・大平 正芳 (村松岐夫)
     ・鈴木 善幸 (田中善一郎)
     ・中曽根 康弘(草野厚)
     ・竹下 登  (久米郁男)


     当然のことだが、一国の首相に対しては毀誉褒貶がつきまとう。まして、ジャーナリズムは言うまでもなく現実主義に立脚するアカデミズムをしても保守勢力に対して肯定的な評価を下すことが非常に困難であった時期に首相の職についていた人々の業績を評価することは戦後政治史研究にとって非常に重要な課題と言えるだろう。

     (やや退屈もしたし骨も折れたが)読了後の感想としては、かなり意欲的な内容であると感じた。既に歴史学的な実証研究が進んでいる1950年代までの宰相論はさすがに物足りなさや既視感を感じたが、書き手の力量が大きなウェイトを占めているのだろうが佐藤栄作以後は面白味を感じる場面が多かった。

     高坂の佐藤栄作、御厨の田中角栄、五百旗頭の福田赳夫と実証性はともかくとして「読者に読ませる」宰相論が続いたのはよかった。ジャーナリスト出身の作家が書くありがちな「自民党戦国史」ではなく、各首相の行政手腕と内閣の歴史的評価の先鞭をつける試論としてはまずまずと言ったところだろう。自民党内の派閥争い、対米関係、政策を実行に移す過程での各首相のパーソナリティなど、今日の政治を考える上でも、様々な示唆を与えてくれる。

     言わずもながら、本書は一般書であり特に1980年代以降の分析は、依拠史料などの制約からかなり総論的でありバランスに問題があるように感じる。しかし、この時期は歴史学的研究が未だ及ばざる範囲であり、今後幅広い分野の研究によって全体像が描き出されることを期待したい。

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