最終戦争論 (中公文庫BIBLIO20世紀)

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著者 : 石原莞爾
  • 中央公論新社 (2001年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122038981

最終戦争論 (中公文庫BIBLIO20世紀)の感想・レビュー・書評

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  • 1993年刊行。昭和15年の講演録とその質疑応答を文書化したもの。科学技術関連の著者ないし当時の知的限界は否定しないが、仏革命とナポレオンを考究したというわりには、ナポレオンのモスクワ敗戦に学ぶところが少ない。国土を利用した縦深陣の典型から学ぶべきことは、中国戦線のそれを考究するのに不可欠であったろう。また、第二次産業革命と述べるがその内実は全く不明。核分裂によるエネルギー革命を言うのであれば、やはり軍人の思考のそれを超えるものではない。また、経済力戦争の過小評価はどうしようもないレベルである。
    特に、生物学(生物兵器関連)、電子工学(レーダー)、金を裏づけとしないで生産活動の持続的向上方策と限界(通貨学)、大量生産方式(生産工学、フォード式)は当時でも分析対象になりえたはず。もっとも、当時より30年(50~70年と一定の幅はあるが)後、つまり、1970~2010年くらいに世界最終戦争があり、その準備期間と見た点は、米ソ対立、ソ連崩壊、米中二極構造への亢進という現代の状況の予見にはなっているかのよう。他方で、日蓮宗など宗教を持ち出すという、まぁ、合理と不合理がない交ぜとなった一書である。
    結局のところ、彼の考えと対立する、あるいは補完する論考が自由に発刊できなかった点が最大の悪徳であったように感じる。正直、この程度の見通しを立てられる経済人、学者は居たであろう。例えば、陸軍主導の総力戦研究所が出した日米戦争必敗論がその典型である。そのような自由な思考・論争の流通が、陸軍主導の政権運営・統制化の下でなし得なかった点が最大の悪徳であった印象が強い。かかる石原自身も指導部中枢からは排除されたのだから。

  • 新書文庫

  • 満州事変を演出した石原莞爾による戦争論。東アジアとアメリカとが激突する最終戦争の後、世界は統一され戦争のない社会へ移行すると説く。
    陸軍大学校出身のエリートという背景と自身が熱心な日蓮宗徒であったこととがあわさって形成された特異な戦争観で、ほとんどお伽話だし話半分くらいで聞いておけばいい内容ではある。
    とはいえ、そういうものを熱心に聞いて議論した時代が半世紀ほど前にはあったという事実はおさえておいて損はない。

  • 当時の石原莞爾をもってしても、日米決戦は30年後という想定だったのが非常に興味深い

  • 満州事変を主導しながらも東京裁判にかけられることなく、戦後まで生き延びた人。
    というイメージだった石原莞爾。
    どんな人かすごく気になってたので読んでみた。

    うーん、うーーーん…。
    天才…天才ではあるのだろうけど…。
    確かに慧眼だ!と思う部分はたくさんあるんだけど、なんというか、机上の空論というか…。
    人間の本性というか性質をガン無視してませんか。
    軍という人間の本性がむき出しになる組織にいたはずなのに何故にそうなるんだ、と。

    戦後の日本、世界の情勢を見てどう思ったのか聞いてみたいよね。

  • 未来を見通す力が、すごすぎる。

  • 最終戦争論 19 34 35 53 64 75 77

  • 最終戦争を可能にする兵器、原爆が開発されたけど、実際は強力すぎて使えない冷戦という段階があり、9・11とかもあり複雑な様相を見せつつも、最終戦争はまだ起こってないように思います。
    これから起こるとしたらどこの国がどのように起こすのだろうと思って読みました。でも現実的には起こせないんじゃないかなぁ、、

    現在の大国は大義みたいなものがないと戦争ができないだろうし、そもそも自国の人間以外の全員を皆殺しにしてもいい大義なんて見つかりそうも無いので、やっぱり最終戦争は起きないんじゃないかという結論に行き着きました。

    自国内でもいろんな人間がいるし一枚岩じゃない。人間の多様性から最終戦争は起きないんじゃないかなと思うしだいです。

    というと人間すばらしいみたいな感じですが実際は人間が存在する限り戦争はなくならないということなんだと思います。

  • 奇才を極めた人の描く未来。最終戦争という考え方自体、核の登場とアメリカの一国覇権の今を見ると予言的という気がしなくもない。ただ、如何せん宗教的な赴きが入ってからややずれる。この1つのズレで全体が頓珍漢な預言書のようになってしまった。

  • 歴史的名著であるといわれている本。
    いろいろなところで戦略的な思想という意味合いで
    紹介されている本。
    石原莞爾氏は多分、その当時における天才であった
    のだろうと思う。ただ所謂天才肌であり、その思考、
    戦略、方向性は正しく、細くても最終的な成功に
    向けた細い道は彼には見えていたのだろうが
    その実現力や人を巻き込んで実現していく力が
    乏しかったのではないか。でも個人的には好きな部類の
    偉人かと

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最終戦争論 (中公文庫BIBLIO20世紀)の作品紹介

まもなく国家殱滅型の最終戦争が起こり、その後に絶対平和が到来する。太平洋戦争前夜、戦史研究と日蓮信仰から生まれたこの特異な予見は、満州事変を主導し日本の運命を変えた。陸軍の異端児は何を語ろうとしたのか。

最終戦争論 (中公文庫BIBLIO20世紀)のKindle版

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