犬の人生 (中公文庫)

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制作 : Mark Strand  村上 春樹 
  • 中央公論新社 (2001年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122039285

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村上 春樹
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犬の人生 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 人生初の就活セミナーの後。なんたる犬の人生。

  • 「実をいうとね、僕は以前は犬だったんだよ」

    主人公は過去が犬であったということを妻に伝える。

    「私たちの結婚生活に何か問題があるということ?」と妻は問う。

    しかし、主人公は伝えたからどうということはなくて、ただ聞いてほしかったというような印象だった。

    死んだ父親がほかの生き物に乗り移って現れるという空想を描いた「さらなる人生」なども同様で、誰にも言えなかった脅迫的な空想が、誰かに受け入れられることで消えていくような感じを描かれている。

    よくわからないけど、なんかやけに頭の片隅に残る話が多い。作者は作家というより詩人らしくそこはなるほどと思った。

  •  アメリカ現代詩界を代表する詩人が書いた短編。不思議な世界、異常な世界であった。このぐらいいってないと逆に詩なんて書けないんだろうね。

  • 不思議な感じがする話。意味を考えだすと理解できないので、全体的な「かんじ」をつかもうとした。
    また読みたくなるときがきそうな一冊。

  • ミヒャエル・エンデと似ているのかな、と思った。読んでる途中で目が滑っても、なんとなく映像的にとらえられるので読んだ気になる。逆に言えばがっちり一文一文が絡み合っている感じではなく、まさに散文といった味わい。短いセンテンスの連打で映像を積み上げていく手法は新鮮だった(ガルシア・マルケスとはひたすらに正反対)。現実を離れたい、そして離れる余裕がある時読むと味わい深いのだろう。

  • 友人たちよ、気象というものが持つ意味を、いったいどのようにあなたがたに説明すればいいでしょう!

    問題なんて何もないよ。僕が言いたいのはね、あの子との僕の生活には悲劇的な側面があったということだけだよ。

  • ■書名

    書名:犬の人生
    著者:マーク ストランド

    ■概要

    「実を言うとね、僕は以前は犬だったんだよ」「犬ですって」「う
    ん、コリーだったんだ」―とことんオフビートで、かぎりなく繊細、
    村上春樹があらたに見出した、アメリカ現代詩界を代表する詩人の
    異色の処女“小説集”。
    (From amazon)

    ■感想

    8割ぐらい読んで、脱落しました。
    頭に話が入ってこない、なんか、不思議な話の短編集です。
    とにかく、どの話も常識が一切通じない世界で、こういうことがあ
    ったという話です。

    幻想と妄想と理論が交じり合った空間です。

    個人的には、入り込めない短編集でした。
    短編なのに、背景説明、状況説明が長ったらしいのがダメでした。

    あと、訳なのか原文のせいなのか分かりにくいですが、文章が読み
    にくい。いちいち、1行1行、別の文章を読んでいるみたいで入り
    こめませんでした。
    翻訳は村上春樹さんで、村上さんの短編集は読みやすいことを考え
    ると、原文自体が自分にとって読みにくいんだと思います。

    ■自分がこの作品のPOPを作るとしたら?(最大5行)

    ふわふわした不思議な話が満載です。
    そういうのが好きな方には楽しめる一冊です。
    読者を選ぶ本かもしれません。

  • 著者はアメリカの詩人で、ポエトリーリーディング的な短編集。活字で読むより朗読で聞いたほうがイメージが広がりそう。こんな話を眠る前に話してくれるお父さんがいたら、楽しいだろうな。

  • 作品を読んだ限りでは、村上春樹がなぜこの短編集をあえて翻訳しなければならないのかがよくわからない。訳者あとがきを読めば、たしかにその意図するところはわからないでもないが。訳者である村上春樹が、これらの作品の「物語性」よりは「語り口」に意味を見出しているのだとすれば、日本語の文体でそうした「奇妙な味わい」を伝える実験的な試みだったということになるのだろう。では、読者として楽しめたかというと……。

  • In a field
    I am the absence of field.
    This is always the case.
    Wherever I am
    I am what is missing.
    マーク・ストランド氏が欠落だと感じている部分を村上春樹氏が補い、かなり崇高な完成度の、奇妙な味の短編集になっていると思う。

    _結局のところ彼女たちは、僕の中の空虚さや、ふらふらしたところや、人生の進展をうまく受け入れていくことができないところにひきつけられたのだろう。

  • 読み終われませんでしたが、勝手に終了。

  • Mark Strand 、初の短編集。

    彼の書く詩は、とても奇妙な雰囲気を醸し出す。
    更なる人生を、将軍、ザダール、ケパロスが個人的に好きだ。

    何度読んでも、わからないような、村上春樹と良く合っている詩集だと感じた。

  •  カナダの村上春樹かっ……!とツッコミを入れながら読み進めたが、よく考えれば村上春樹が翻訳してんだから、当然といえば当然か。

     詩人、マーク・ストランドによる、短編小説集というよりも散文集に近い本書。正直、意味不明!と叫びたい話もたくさんあったが、いくつかの気に入ったものはすごく好き。
     「犬の人生」と「将軍」が特に気に入った。
     ある日突然夫から「いや、実を言うとね、僕は以前は犬だったんだよ」なんて告白を受けたら、どうします?

     しかし、訳者あとがきにある詩のほうがよっぽど気に入ったので、やはり彼は詩人だね!

  • 詩人マーク・ストランドの唯一の「短編小説集」。
    200ページの一冊に14の短編が収められていることからも分かるように、ひとつひとつが非常に短い、「ショートショート集」のような印象である。
    作品は、どれを取っても風変わりなものが多く、軽く読み飛ばす程度では首を捻ってしまうようなものばかりである。メタファーがよく効いていることは分かるのだが、深い意味を追求するのは至難の業であろう。

    訳者後書きの言葉を借りれば、この本に収められる作品は「物語性」よりも「語り口」を重視している。
    小説にストーリーを求めてしまう自分としては多少難解で物足りなく感じる部分はあったが、作品の「風変わりさ」を楽しめる一冊であったとも言える。

  • 解説のところにある詩が好きだ。

  • 本書は、詩人として出発してそこで確固とした評価を得た文学者マーク・ストランドの短編集。非常に個性的。湧き上がってくるシュールなイメージをすばやく切り取って文章にしたと言う感じの小品がならぶ。とはいえ、どれも読み応えのあるれっきとした短編である。

    冒頭の「更なる人生を」で驚きあきれ、つい好きになってしまったのだが、「ケパロス」を本作個人ベストにしておきたい。小説家としてはキャリアの浅い作家が、こういうギリシャ神話を素材にした物語をなんなく書いてしまうところに西洋伝統の凄みを感じてしまう。もちろん、ここには詩人としての教養が大いに見られる部分でもある。アメリカ文学の懐の広さをしみじみと感じてしまう。

    シュール、ミスティックな視点からストランドを眺めれば以上のようになるのだが、日常世界を掬い取って物語にしているのもある。もちろん、そこでもリアルとはほどとおい設定が基礎になっている場合が多い。だがところどころ読み飛ばせない文章に出会ってはっとさせられてしまう。表題作のラストセンテンス、「そのような弱さの露呈は、そのような叙情的なつまづきは、あらゆる人生において避けがたいことであるからだ」(p. 90)に何かを見て取ることができるのなら、ストランドを読むにふさわしい人間だということになる。

  • 犬の人生と人の人生って何が違うんだろう。

  • 読みにくいし、個性が強すぎるし、なんなんだこれは、前衛的すぎないかなんて読み始めの頃には感じました。でも、読み終わりが近くなるにつれてそのアクの強い感じなんかに一種の愛着みたいなものを持つようになるんですよ。「あぁ、悪くないわ、これ」っていう。そういうヘンテコだけれど愛すべき短篇集。

  • “合衆国桂冠詩人”の称号を受けた詩人による唯一の短編集。物語というよりは感覚で捉える詩的イメージの羅列が心地よく、時としてそのシュールさに笑わせられることも。「ザダール」が強く印象に残った。

  • 夫は妻に言う。「実を言うとね、僕は以前は犬だったんだよ。」

    そんな唐突な始まりによる表題作を含む短編集。著者はMark Strandというアメリカ詩人。翻訳はあの村上春樹センセイ。

    どの話もナンセンスで、オチがない。読み終えて、どんな感想を持つのか、十人十色で、つかみどころのないな小説たちだ。シュールもあれば、エロもあり、クレイジーもある。翻訳した村上センセイは「散文であり、イメージの羅列」と、あとがきで語っている。

  • なんか難しかった

  • 080513(a 080622)
    090228(c 090314)
    090811(a 090831)

  • マーク・ストランドの短編集。村上春樹訳。
    詩人らしく一行の中にたくさんの言葉がちりばめられている。
    はっきりと映像が目の前に広がった「二つの物語」。
    たった6ページの中に全く異なる二つのストーリーがある。
    こういうとき言葉の持つ力の大きさを感じる。
    二つとも、最高に心地よい「生」の時間を過ごす人と
    生命あるのものにいつか訪れる「死」が表裏一体となって
    展開する短編。この「二つの物語」のインパクトが強く
    しばらく頭から離れなくなってしまった。

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犬の人生 (中公文庫)に関連する談話室の質問

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犬の人生 (中公文庫)の作品紹介

「実を言うとね、僕は以前は犬だったんだよ」「犬ですって」「うん、コリーだったんだ」-とことんオフビートで、かぎりなく繊細、村上春樹があらたに見出した、アメリカ現代詩界を代表する詩人の異色の処女"小説集"。

犬の人生 (中公文庫)のペーパーバック

犬の人生 (中公文庫)のハードカバー

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