江戸職人図聚 (中公文庫 み 27-5)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122039483

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    2009年度 14冊目  



       『江戸 職人図聚(しょくにんずしゅう)』



      

     三谷 一馬 著

     株 中央文庫

     1984年12月 立風書房刊

     2001年12月10日

     508ページ 1238円+ 税



     先日宮田 登の本を読んだ後、 『江戸 職人図聚(しょくにんずしゅう)』をずっと読み続けていたが、今日までかかってしまった。



     内容といい、絵といい、出典といい、面白くてたまらない。

     江戸職人の様子がわかるばかりではなく、芝居に出てくる商売や仕事や衣装や鬘(カツラ)などが鮮やかによみがえってくるから、楽しくてたまらない。

     芝居を思い浮かべながら読んでいると、かなりの時間を費やしてしまう。

     又『しげり柳』を初めいろいろな川柳も多く載せられている。

     読んでいると、夫や娘や息子がそれぞれにちょっかいを出してくる。

     本を取り上げて見入ってしまうものや、いろいろと質問してくる者。

     多分、私がよほどにやけた阿呆な顔でこの本を読んでいたのに違いない。

     電車内の移動時間ではなく、自宅で読んでいたのがせめてもの救い。



     いろいろ気になる事が書かれていたが、中でも疑問が一つ生じた。

     歌舞伎などで度々出てくる『紙衣』

     歌舞伎では『紙衣』のことを「かみご(かみこ・・・と発音される方も中にはおられる)」という。役者たちは声を大にして上の呼び方で統一する。

     しかしながら  『江戸 職人図聚(しょくにんずしゅう)』の中では『紙衣』のことを「かみころも」世読み仮名がふられていた。加えて、「『紙子』とも言う」と記してある。

     本来の呼び方はどちらが正しいのであろうか・・・。

     課題として、近々調べねばと思う。

     こりゃ!えらい本を選んでしまった・・・。

     

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