奇貨居くべし (黄河篇) (中公文庫)

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著者 : 宮城谷昌光
  • 中央公論新社 (2002年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122039889

奇貨居くべし (黄河篇) (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • レビューは最終巻にて。

  • 描かれている呂不韋像のイメージが、なんかぜんぜんしっくりこない。1巻で呂不韋が和氏の璧を偶然ひろった、っていうのはおもしろい趣向だったけど、個人的には彼は清廉な士っていうより、したたかな商人と欲深い盗賊の中間って感じだし。どうしてあれほど栄達したのかは謎だけど、その理由づけのために宮城谷は呂不韋に苦労させ過ぎ。さらに呂不韋が穣に還るにおよんで、魏冄や陀方、秦に対する評価がネガティブからポジティブに180度転じた不自然も、大人しく読み進めていられなくなる理由のひとつ。
    ただし、長城が無用の長物であるという意見は興味深かった。また、悪鬼のような白起の進軍は、白起の先祖の怨恨に対する鎮魂の意図があったという観察にも納得。
    どのみち私のなかの呂不韋は、ほぼ恩義もないような救貧院を命がけで護衛するようなことはしないなぁ。

  • 「蔽(おお)われる」とは見慣れない字だが、遮蔽物(しゃへいぶつ)の訓読みが「遮(さえぎ)る」「蔽(おお)う」であることに思い至ればイメージがつかみやすい。「覆(おお)い隠す」の「覆う」は同訓異字であろう。現状に甘んじて、出る杭(くい)となることを避ける官僚のような姿勢を荀子は嫌った。職能が「務(つと)める」のに対して、学問は「努(つと)める」道である。力加減がまったく違う。
    http://sessendo.blogspot.jp/2014/11/blog-post_3.html

  • 紀元前3世紀中国戦国時代に、秦の始皇帝の父・荘襄王を擁立させた、呂不韋という人物の生涯を描いた作品。荘襄王が趙の国に人質となっていたとき「奇貨居くべし(価値のあるものだ、手に入れるべき)」といって跡継ぎにした。
    呂不韋はもとは商人の家の子で学もなく何もないまま家を出るが、旅の途中で和氏の璧という宝を拾ったことから人生が変わる。趙、楚の上の人と知り合いになり、荀子という師にや唐挙という有名な人相見や孟嘗君と出会い、人々を助け、助けられながらやがて王の宰相となる。人とは何か、人を知るとはどういうことか、と常に問いかけながら私欲なく生きてきた生涯が胸を打たれる。

  • 感想は天明篇にて

  • 慈心苑を守るため、白紲(はくせつ)氏や黄外氏を守るため奮闘するが、斉と魏の謀略により慈心苑は墜ちる。

    そこから黄外と人々を脱出させ、秦の陶に逃げた呂不韋。
    そこで農学を極める黄外氏の助手として、唐挙氏と居る時に出会った、田焦を探すべく再び旅に出た呂不韋。
    その旅の途中で呂不韋は田焦だけでなく、袿(けい)・旬(しゅん)姉弟を救う。
    田焦の「農民は天地の間にあり、天地の気によって活かされています。」「賈人はおそらく水人の間にあり水と人によって生かされるものではありますまいか。」という言葉によって、呂不韋は賈人となる決意をする。
    また鮮乙も運命に導かれ呂不韋の再会することとなる。
    こうして確実に呂不韋の賈人としての未来の礎が強固なものになっていく。

  • 様々な経験を通じて、徐々に天性の才能が発揮されていく。
    将来や人を見据える眼力。

    『人は自分の計算の中におさまる人を心から尊敬しない。人は敵対者を恐れるよりも、助言者に用心しなければならぬ』

    『成功とはだれもしないことをすることにある』

  • 3巻目。まだまだ呂不いは舞台に立っていない感じ。徐々に成長しています。まだ山場に来ていないかな。でも素晴らしい言葉がところどころ出てきます。この巻からメモることにしました。一番のお気に入りは「学ぶということは、教えられたことを踏み台にして、答えてくれる者のいない世界を問うことである」というもの。深いです。

  • 海音寺潮五郎

    司馬遼太郎

    宮城谷昌光

    この路線だと個人的に思っている。
    はやく幕末・明治を書いてくれんかのぉ

  • 秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋の第3巻では、またしても九死に一生のお話でした。<BR>
    これだけの幸運があったればこそ、後世にまで名が残ったと考えればいいんでしょうか
    。<BR>2006/3/3

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