極北―フラム号北極漂流記 (中公文庫―BIBLIO)

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制作 : 加納 一郎 
  • 中央公論新社 (2002年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122039957

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極北―フラム号北極漂流記 (中公文庫―BIBLIO)の感想・レビュー・書評

  • 1世紀以上前の極地探検の記録。北極海の氷に船をわざと閉じ込めて、海流とともに流されながらグリーンランド沖へ抜けようという大胆な計画が、3年がかりで成功したというのは何ともすごい話だ。これぞ探検。

  • ・漂着物、流木の樹種から海流を予測
    ・5年間の食料、小さくて丈夫な船
    ・鳥やアザラシを見て、陸地の存在を知る

    ・漂流の途中で、フラム号を離れて北方への氷上行進を計画
    ・積荷、食料、犬の頭数の綿密な計画
     →「極地」というすごい場所で「やり直し」なんてありなのか?!驚愕。しかも3回も。いや3回だけで?というべきか。

    ・食料の心配をしながらの行進
     →途中、狩りをして食料を確保しながら進む。ここら辺に生きもの(食料)がいる、ことを計算していたのか?
    ・全てを乗せたカヤクが流れた!
     →氷の浮かぶ海へざぶん。手足がこわばり、やばくなっても必死で。そうだよね。。。全部の装備ですから。

    ・ジャクソン探検隊との偶然の出会い
     →そんな偶然な感じであり?とまたまたびっくり。この「強運」も大事な冒険家としての血なんだろう。

    あまりにもあっさりと書かれすぎている感あり。省略版でない本が読みたい。

  • 北極探検で有名なナンセンの探検記。
    サブタイトルにも出てくる「フラム号」という船の名前は、のちにアムンゼンが南極探検に使った船として有名である。フラム号はナンセンの探検の後 1898~1902年スヴェルドルップ指揮のカナダ北部北極海の探検に使われたり、1910~1912年ロアール・アムンセン指揮の南極探検に使われた。現在フラム号はノルウェー国民の誇りある歴史的記念物としてオスロに保存、展覧されていて甲板から船の中まで見学することができるということで、もしあちらを訪れる機会があれば必ず見てみたいと思っている。

    この探検記には「カヤク」が非常に重要な役割としてでてくるので、シーカヤッカーには親近感を覚える探検記でもある。この氷に閉ざされたままでの漂流で北極点へ向かうという破天荒な計画ではあるが、単なる探検記録のテクストの枠を超えて、最後の生還での町の騒ぎのシーンなどは感動的でもある。
    ナンセンはその後、戦争捕虜の帰国支援プロジェクトを実行し、ノーベル平和賞まで受賞したノルウェーの英雄である。最後まで死に立ち向かって乗組員と自身の命を守った探険家の生還への強い意志がそうさせたのだったのだろうか。
     

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