47歳の音大生日記 (中公文庫 い 78-2)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122040250

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  • 池田理代子->ベルサイユのばら->宝塚歌劇、というのは私の中の勝手な、でもこれしか出てこない連想です。肝心の池田さんの漫画は多分読んでないので。。
    小学校の時に、従弟の家族が阪急宝塚線沿線に住んでいて、宝塚歌劇を見に行きました。小学校高学年の男子でとしては、「女だけの歌劇などに興味はないわ」という顔をしていないといけませんでした。確か、いや多分それが「ベルサイユの薔薇」であったような気がします。もう感動しまくって、エンディングからカーテンコールまで、我を忘れて拍手しまくって、ふと、「あ、しまった」と回りの家族を見まわして恥ずかしい思いをしたことを思い出します。
    長い前降り。。。

    この本は、その池田さんが47歳にして東京音楽大学の声楽科を受験して合格し、4年間の音大生活を中心に描いたエッセーになっています。
    とにかく前半は文句なく面白いです。音大の中を覗き見しているような、そして、音楽のプロになるというのはどういうことなのかということがわかります。
    後半、旦那さんとの旅行などの話が多くなってきて、少し趣が変わります。音楽のお話しを楽しみに読んでいる私としては後半はちょっと残念でした。
    でも、彼女のバイタリティというかエネルギーは常人のものではないですね。そして、旦那さんも普通の人ではない。もう、頭も身体も普通の人の倍以上使って生きているようです。

  • 単行本「ぶってよ、マゼッタ」の文庫版。
    学生日記半分、新婚の旦那さんとのおノロケ日記半分。
    個性的な女性には個性的な男性がお似合い。それにしても双方「超」がつく個性派だ。

  • 実は再読。ずーっと前に「ぶってよ、マゼット」というタイトルで読んだ。
    47歳で音大生になるということのすごさ。音楽への情熱と、自分の生活を大きく変えることへの覚悟。
    著者と年齢がぐっと近づいたいま読むと、ただただ敬服するばかり。

  • 《読んだ時期:2008年2月》
    素敵な人生を送っていらっしゃる理代子先生の音大生生活。夢はあきらめてはいけないと思わせていただきました。パワーを貰いました。

著者プロフィール

1947年12月18日大阪市生まれ。
東京教育大学(現・筑波大学)文学部哲学科在学中より漫画を描き始め、1972年から連載を始めた代表作『ベルサイユのばら』は空前のヒットを記録し、宝塚歌劇団の舞台でも上演されるなど、漫画の枠を超え幅広い層に永く愛される。
現在は活動の幅を広げ、劇画家、声楽家としても活躍の幅を広げている。

主な作品
『ベルサイユのばら』
『オルフェイスの窓』
『女帝エカテリーナ』
『天の涯まで-ポーランド秘話-』
『栄光のナポレオン-エロイカ-』
『おにいさまへ…』

「2013年 『聖徳太子(7) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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