日韓いがみあいの精神分析 (中公文庫)

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著者 : 岸田秀 金両基
制作 : 金 両基 
  • 中央公論新社 (2002年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122040410

日韓いがみあいの精神分析 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 再読した。
    ふたりとも歴史に詳しいのは確かだろうが、決して歴史の専門家ではないのだな。

    秀吉が朝鮮を攻めたのは、「白村江からの日本に埋め込まれた精神構造ゆえ」みたいに岸田は言うが、軍人に仕事を与えるためという説もある。また、そもそも中国に攻めたかったから、通り道として攻めざるを得なかったという説もある。

    もしそれらが正しいなら、精神構造うんぬんはまったく関係なくなる。
    「こういう考え方もある」程度に受け止めておくのがいいのだろう。

  • 誰しも自分の本当の起源が嫌いなのである。自分の独自性を損なうからである。日本人は、建国の時以来、朝鮮とのつながりを否認し、純粋な日本人という幻想をもつことで、日本を建国した。そのような幻想と否認によって、自己のアイデンティティを保とうとするとき、否認する相手への差別意識が必要となる。さらにペリーに開国を責められて屈したために、ヨーロッパ人への劣等感が生まれ、その補償として自分より劣等と思える存在が必要となった。それが韓国人やアジア人全体への差別意識につながった。我々一人一人のなかにある差別意識を自覚化し、その根元にどんな経験が横たわっているのかを知るうえでも貴重な分析だ。個人個人が、自分の無意識に根ざす差別意識を自覚化し、解消していかない限り、国家レベルの問題の解消も困難だろう。岸田の仕事は、もっともっと議論されてよい。

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