ゲリラ戦争: キューバ革命軍の戦略・戦術 (中公文庫 B 14-9 BIBLIO S)
- 中央公論新社 (2002年6月1日発売)
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感想 : 6件
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- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122040427
感想・レビュー・書評
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これを読まなかったら、ゲリラ戦争とテロを間違えて認識したままだった。
振るう暴力は必要なところに、激しく、それでいて最低限に。
敵を間違えてはいけない、戦いが終わった後の世界を想定している、それがゲリラ戦争なのだなぁ。
目的は単純で明解なものほど、人は命を懸けられる。目的到達のための手段は、柔軟であるべき、というくだりは胸が痛いところ。仕事にも通じるところがある。
あとびっくりした記述として、「帝国主義は自己のあやまちから学ぶ」という部分。それはあれかな、生物学的本能、生き残るためにってところが強い、強いからこそ帝国主義なのかなとか、いろいろ考えてしまう。
日本なんかは、帝国などと名乗った時期もあったけれど、ちっとも過ちから学ぶことなんてしないから、自称にすぎなかったのだな。
ゲバラ、というと、情熱的で、とにかく戦え、戦えなんていう単純なイメージしかなかったけれど、とても戦争を見極めていて、やはり何より戦争の終わった後のことまで視野に入っていたから、そこが一番意外だった。まぁそれも知らないことから起こる偏見だったのだけどね。
やはり、「知る」べきだなぁ。テレビの情報なんて、大衆が分かりやすい(そうだ、そうに決まっていると思うこと=分かりやすい)を流すだけなのだから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
俺の中の英雄チェゲバラ。ゲリラ論が事細かに描かれてます。興味のない人には全くつまらないものでしょ/・・・