ともだち (中公文庫 ひ 21-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 155
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122040663

感想・レビュー・書評

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  • 最近樋口有介氏の本にはまっています。きっかけは「捨て猫という名前の猫」だったけど。とてもおもしろくよめた….ただ犯人がどちらも最後に突然現れて、伏線とかはられていないのがすこしだけ残念。いや、最初から登場はしてるんだけどちょっとヒント少なすぎ…美少女の出生の秘密から、実の精子提供者と美術部の顧問が兄弟関係だったは唐突すぎでしょ...でも面白かったけどね。ちょっと犯人が意外すぎた

  • いまどき珍しい感じの写真の表紙!親本からこの文庫になった時「!!なに!なに!映画化?」なんてびっくりした想い出が・・(笑)武道の達人高校生 神子上さやか、憂いをおびた美人の同級生、どこかひねくれた転校生の間宮くん、天然美少女な後輩、カメ仙人みたいなじっちゃん・・・・と少女マンガでもここまで完璧な設定はめったにない!いつまでもこの人物たちの中に一緒にいたいと思わせるのも樋口ワールドの不思議なところ。

  • 樋口作品にしては珍しく女性が主人公の作品。
    事件の内容はやりきれないけれど、諦めた雰囲気を漂わせながら実は熱い気持ちを持った登場人物たちが魅力的でした。

  • これは何というか...マンガっぽいかな(^ ^;
    某剣術の流派の一人娘である「天才少女剣士」が主役、
    という段階で、アニメっぽいというか(^ ^

    その剣士を取り巻く友人たちも、
    放浪の天才画家の息子だとか、
    資産家の娘だが一途なおてんばキャラとか、
    非常にキャラが分かりやすくそしてマンガっぽい(^ ^

    が、それさえ受容できれば、楽しく読めます。

    起きる事件も、地道な警察の動きも、
    主人公たちの「心の動き」も真面目に描かれ、
    きめ細かい季節や情景の描写と相まって、
    質のいいエンタテインメントに昇華されている。

    さらに、家族とは何だろうか、また
    その家族との別れや「距離感」などについて
    考えさせられる作品ともなっている。

    アニメの「うる星やつら」で時々泣ける会があったり、
    ルパン三世でも「まっすぐな少女の気持ち」に感動したり、
    そういう感じの読後感と言えば伝わりやすいか(^ ^

    とにかく「珍しい」一冊ではありますが、
    とても楽しく読めました(^ ^

    一応「青春もの」にカテゴライズしましたが、
    ミステリ成分が多めなので、筋は割愛(^ ^;

  • 剣術の達人である女子高生が主人公という樋口有介氏には珍しい設定。
    ミステリーとしては面白ろかったが、主人公といい加減な祖父のやりとりなどアニメチックなところが好きになれなかった。

  • おじいちゃんが剣でなく柔の達人だったらあのマンガだったなあとふと思う。学校で起こる救いのない殺人事件より、ユーモアたっぷりの祖父の世話のほうがずっと心に残った。肝心のミステリーの方は少し消化不良な解決かと思ったら、最後にきちんとどんでん返しも用意されていた。伏線に沿って考えられた内容であったのだが、やはりおじいちゃんのキャラクターが濃すぎてミステリーの謎解きの方は今一つな感じが拭いきれなかった。

  • 赤川さん的な配役とストーリー。結構面白かった。てか結構好き。この推理にしてこの容量はちょっと多いかなーという気はしたけれど。

  • 異色作だが、良い出来。樋口有介が学校内を描くとは珍しい。やたら大袈裟な設定やシーンはご愛嬌。

  •  女子高校生が続けて襲われる事件がおこる。ともだちが殺されたスーパーな女子高校生、さやかが事件を解く。

     この主人公が、半端なく強いですww 
     剣術(剣道ではない。実戦のための古流剣術なのだ)のすごい達人なのだ。が、それゆえに学校で浮きまくっている。その辺りの浮遊巻を、しっかり書き込んでいるので、そりゃないだろうと思う間もなく物語りは進む。
     あと、二人一緒に狂言回しになる男の子と女の子がいるんだが、彼らのバックボーンはちょっとやりすぎかな、と思わないでもないが、主人公がこれだからまぁいいかって、感じ。
     いっそ、アニメか映画にすればよいのに、と思うんだが。
     でもって、これはむしろジュブナイルなんだろうなぁ。

     エロじじいな祖父がかっこいいですww
     でもって、続編希望。
     最後に犯人にむかって言う一言が、すごいいいですよ。びしっと着地したって感じ。

     うむ。樋口有介は着地が上手い作家なのかな?

  • 2006年10月28日読了

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著者プロフィール

1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』で第103回直木賞候補。著書に『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の思惑』、「船宿たき川捕り物暦」シリーズの『変わり朝顔』『初めての梅』(以上、祥伝社文庫刊)など。2021年10月、逝去。

「2023年 『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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