改版 出雲の阿国 (下) (中公文庫)

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著者 : 有吉佐和子
  • 中央公論新社 (2002年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122040816

改版 出雲の阿国 (下) (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ものすごい力を持った文章はぐんぐん引き込んで、これおかしくね?とか視点がどうとか口を挟む隙もないのです。
    下巻読み終わって裏表紙見たら傳介が死ぬって書いてあって、そこ書くなよ!読まなくて良かった!と思いました。
    お菊の最期は因果応報とも思うけれど、憐れでしたね。
    ただお国がさんざん三九郎や山三とぱちぱち恋愛しといて傳介のとこへ、ってのはちょっと見ていて苦い気持ちを覚えた。
    お松が最後までお国の側に残ったのは、何を思ったら良いのでしょうね。たくさんの人が裏切って、離反して、それでも残ったのはお松1人。切ない。
    その当時の空気が五感に伝わってくる文章でした。

  •  上巻が女の業ならば、下巻は天才の業と言うべきか。
     才を持つものと持たぬものが、残酷なまでにくっきりと描かれている。その鮮やかさが鋭いけれど美しい。
     怖いわ。

  • 歌舞伎の創始者 出雲阿国
    一介の旅芸人だったところから、天下一の女に昇り詰めた女性の一生
    歌舞伎者の男装をして踊る等のアイディアはパートナーだった男性からの形見分けだったり
    恋愛からインスパイアされたところもあったようですね。
    斬新だったのが天下が豊臣から徳川に流れていくところも庶民の目からとらえられていたところ。豊臣の天下が続いていたらまた違った日本文化が生まれていたのではと予感させられました。

  • 20111030読了

  • 基本的に阿国がとても魅力的な女性に描かれていて、引き込まれた。後半、意固地な阿国にいらいらはらはらしたけど…。庶民の前で一体となって踊るのが好きというのも好感が持てた。しかし、こんなに出雲と歌舞伎が近しいのに、今では遠くなっているのが、不思議であり残念。(京都に阿国の銅像があるらしい)もっと郷土の歴史を学びたい。

  • いつもながら流石の読み応え。一体どれだけの下調べをしたのかと思うと頭が下がる。濃密で細やかな、特に、女性の心理描写がすばらしく好み。一人の人間の一生を描くに相応しい、ずっしりと重みのある作品。

  • 戦国末期から江戸初期にかけての
    動乱の時代に生きたひとりの女性
    歌舞伎の創始者、出雲阿国の生涯を描いた物語。

    幾度も訪れる困難や悲しみ、それさえも糧にして
    死の瞬間まで踊り続ける、つよくて美しいすがたは
    まるで踊るためだけに生まれてきたようなひと。
    燃えるように恋をして、燃えるように生きた。
    恋も、他のあらゆるものを失っても、
    踊ることだけはうしなえなかった。

    まっすぐすぎて、すこしまぶしい。

    物語の展開自体もとっても面白いし、
    細かな時代背景や当時の風俗なんかの描写も興味深く読める
    ほんとにすごい作家さんだなあといっつも思う

    阿国のように、私もどんなことがあっても書くのだと
    力強いあとがきに、またほろり。

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