白鳥の歌なんか聞こえない (中公文庫)

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著者 : 庄司薫
  • 中央公論新社 (2002年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122041011

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白鳥の歌なんか聞こえない (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • タイトルからして気に入っていたのですが、中身も色々と考えさせられる内容でした。

    他人の死を願う事はいけない事か?あさましい事か?
    でも、自分の事で手いっぱいなんですもん。自分には未来があるのに、もう立ち去ろうとしている人にかかわずらっている暇なんてないですよ。

    …おおよそこんな内容。
    男の人から見た青春の悩みってこんな感じなんでしょうね。ちょっと女とは違ったので興味深かったです。

  • これと『魔女ジェニファとわたし』を読めば、ハルヒを読む必要がなくなることでお馴染み。

  • これは黒頭巾の前に読むべき話だったのですね?ドン貰ってるし。
    死を告げる電話のベルを白鳥の歌に例える感性と共に、割と名タイトルだと思う。
    ラストの木蓮を折って花束にする展開は非常に(当時の)少女マンガ。
    万考の末由美に会わずに立ち去るのが庄司薫らしい。
    由美の告白は無かったことになったんでしょうか?
    赤頭巾シリーズを読めば判るのかも知れない。

  • はじめは軽薄だが、後半から急にどしんとくる。

  • <白鳥の歌なんか聞こえない-庄司薫>限りある人生の中で今何を大切にすべきか死に臨む老人に学ぶお話。知識は死とともに失われ、美しい恋人もいずれ老いる。若き今何に重きを置くべきかという問いに答えは無い。本筋とずれるがネット社会の今だからこそ作中のオドカシッコを楽しめるお友達が欲しい。

  • 膨大な知識と教養を持った人の死。
    その喪失感、むなしさと向きあう若者たち。

    これも映画から入ったと思うけど、検索してもDVDとかはないみたいか?
    けっこう悪くない映画だったと記憶はあるけど。

  • 死について見つめだした10~20代の男女の群像劇。

     あれこれ理屈をこねまわす主人公に最初はいらいらしながら読んでたけど、個人的にあれこれ頭で考えてしまう部分もあるのであまり主人公のことを悪くは言えない。というか確かに高校卒業したての頃の色々考えてしまう脳みそっていう感じ。若い。

     主人公の友達や幼馴染みの女の子もあれこれ考えていて、なんだか友達の話を聞いているような気分で読めます。

     これまで「純粋=すぐ行動にうつす」だと思っていたけれど、「純粋=あれこれ考えてしまって動けない」という部分もあるなあと思い返しました。

     前作の「赤頭巾ちゃん気をつけて」では主人公の内面の苛立ちに焦点が当たっていたけれど、今作ではもっと外側に視点がうつった感じ。






    彼らがカッコいいのは、彼らが実際にどういうなりふりをしたかではないということ、つまり彼らがそうなったのは言うなれば必然的な結果というか、彼らがその力を使いつくすためのほんとうに大事なことを別にしっかりと手いっぱいに抱えていたことによる、という点にあるのは言うまでもないわけだ。

    なにかに心を動かすたびに用心深く警戒するような感じがいつの間にか身に付いてきてしまうのではあるまいか。

    なにしろこの世の中ってのは、どうやらケチつけたり皮肉ったりからかったりしていれば、なんとなくカッコよく颯爽と見えるようにできているのだから。

    「それでおれってのは、自分についてもそうだけれど、他人を眺めてもすぐ、そいつはどう死ぬのかなって思うたちなんだよ。それに、そうやって眺めると、どんな気に入らんやつでもおこる気はしなくなるし、いろいろしのぎやすいからね・・・・・・。」

    これはまあ、ぼくも含めて男ってのは女の子がそばに来るとなんとなく張り切って頑張るようなミットモナイところがあるわけだが

    あれこれと考えて心をつくすことよりも、まずこの腕でしっかり彼女をつかまえてしまうこと、すべてはそれからなのではあるまいか。

    死にかけたおかげで愛されるくらいなら、いっそのこと象のようにこっそり姿を消して独りで死んでやる・・・。

    「一言で言えば、馬鹿ほど純粋ってことになるみたいだけれど、実際問題として、世の中が複雑で分かりにくくなると、みんな結局は単純で野蛮なものの中に救いを求めたくもなるらしい。」

    そしてぼくたちが死んでいくひとに対して、できるだけのやさしい心づかいをすることは確かにとても大切なことにちがいない。でもね、それにしても、あまり心を痛めすぎてはいけないのじゃないか?

  • 木蓮が咲き、沈丁花の香る春に読んでしまったがために。。カムバック20歳の頃。

  • 生と死、そして性。この作品を読んで、すべてはぐるぐる廻っている(輪廻)ものではないか、と考えるようになった。薫と由美との距離がぐっと縮まった作品。心理描写が面白いなぁ、この人。

  • 人生って、なんだろうって思う。 一生かけて蓄えたものも、死んでしまったら何にもならないの? ほんとに? と疑問に思い、悩む主人公たちに思わず自己投影してしまう。

  • Blog"蚕の桑"<a href="http://blogs.dion.ne.jp/calimero/archives/1182314.html " target="_blank">2005-05-30(蚕)</a>、amazonリストマニア
    <a href="http://www.amazon.co.jp/gp/richpub/listmania/fullview/3K7C7LCDIYPG3/250-1975420-5893857?%5Fencoding=UTF8 " target="_blank">"読むたび泣く本"</a>by下山
     私が薫クン四部作で、もっとも繰り返し読んだのは、中公文庫第3回刊行分に収まった「白鳥の歌なんか-」である; 好きな花は?と聞かれれば、モクレン!、と答えよう!
     カバーは、中村紘子さん描く白鳥の水彩画(二人はちょうど1年後結婚することになるのだが...)。いまの中公文庫は、このカバーではないようだ<a href="http://blogs.dion.ne.jp/calimero/archives/1182314.html " target="_blank">...続きを読む</a>

  • 死にゆくもの、滅びゆくものを前に、ふとたじろぐ若い魂。そして「死にゆくもの、滅びゆくもの」として見つめられ愛されることを拒絶する、もう一つの若い魂。早春のきらめきの中に揺れる、切ないほど静かで、不思議に激しい恋の物語。

  • 受賞作の「あかづきんちゃん気をつけて」から少し手に取るのだけど。スピード感のある文体が好きでした。それでも1970年代のこと。今の若い世代の文章とくらべてみると、滑らかさが残ってて好ましいです。

  • 人間の死を考える機会が永遠に訪れないといいと思う 太陽が昇って沈むように、人間の命も生まれては消えていく この自然の摂理をシニカルに考えないように…見つめすぎないように

  • 庄司 薫 / 中央公論新社 (2002/10)

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