デルフィニア戦記 (第1部 〔3〕) (中公文庫 か 68-3 デルフィニア戦記 第 1部)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122041738

作品紹介・あらすじ

緒戦の大勝利に沸く兵士たち。しかし国王の陣幕だけが重く沈んでいた。軍を解散せよ、さもなくば-敵は養父・フェルナン伯爵を盾にした露骨な脅迫にでたのだ。大義か?ペールゼン侯爵の専横に屈するのか?苦渋の選択を迫られたウォルは逆転を賭して、バルドウの娘に伯爵救出を託したのだが。

感想・レビュー・書評

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  • 今回も、爽快感溢れる内容でした。
    後半、新展開もあり、続きがとてたのしみです。

    キャラ設定もしっかりとされていて分かりやすく読みやすいです。作り込んでるなぁとおもいます

  • 物語は佳境へ!
    ウォルの育ての親、フェルナン伯爵を救出するも……。
    想像を絶する展開に胸が締めつけられた。

    ウォルが内に燃やす冷たい炎の凄まじさに、本のこちら側にいるはずの自分の身がすくむ。
    衝動的にならず、自分の立場に奥歯を噛み締めて戦地に赴いたウォルの精神力の高さ。
    いやむしろ、激昂しないからこそ恐ろしくもある。鬼気迫るとは、このことか。

    ウォルの出生の真実はどこにあるんだろう?
    血筋なんて関係ないやん、と思うけどそれじゃペールゼンと変わりないよね。

    どうでもいいけど、思った以上にウォルが好きみたいだ、私。

  • 出自問題で進展あり。
    続きが気になる第3巻。

  • フェルナンがリィとウォルに話をするところで、その後でリィがドラにその様子を話すところで泣いた。
    ウォルは本当に素敵な人に育ててもらったんだな。
    今のところ3巻が一番おもしろい。

  • 放浪の戦士3

    190402読了。
    今年24冊目今月2冊目。
    #読了
    #茅田砂胡
    #放浪の戦士3
    通勤時間が往復5時間になったおかげで、1日に一冊ペースも夢じゃなくなった。
    無論スピードを高めているのはこの物語の面白さだが。
    難攻不落の城からの救出作戦。
    リィのチート能力は、他を活かせる観察眼があってこそ活きるものだ。
    次巻で第1部完結らしい。読むぞ。

  •  シリーズで一番好きな巻です。
     フェルナン伯爵の「懺悔」に涙が止まりません。
     たくさんの魅力的な人物が大活躍していますが、何げに地味なルカナン大隊長とブルクス侍従長も光ってると思います。
     最後のバルロとナシアスの決裂も、心震わせられました。
     でも、なぜリィが二人の決着の邪魔をしたのか、馬鹿な私にはわかりませんでした。リィは1対1の卑怯じゃない戦いには手を出さない主義では無かったんでしょうか? ナシアスが一方的に斬りつけられているように見えたとか? でも次巻でリィは、「(バルロがナシアスを)本気で殺そうとしてたのは間違いないかもしれないけど、ぼくが止めなくても、きっとできなかったよ」と言っています。じゃ、ますますなんで止めたの……。話の展開的には、止めてくれて良かったんだけどさ。
     このバルロとナシアス決裂のシーンは、デルフィニア戦記外伝の「大鷲の誓い」にも出てきます。読み返してみようかな。何かわかるかもしれません。

  • 再読。

    シリーズの中でも特に好きな巻。

    フェルナン伯爵の奪還劇からマレバの決戦まで。
    救出に参加するリィと自ら立候補するシャーミアン。
    シャーミアンの気高い強さに惚れ惚れ。リィに対する考え方も信仰じみているが、柔軟な姿勢で受け入れているのが嬉しい。
    そしてとばっちりに参加させられるルカナン大隊長がリィが何か言ったり行動するごとに青くなったり赤くなったりで可哀想w

    北の塔からの救出はハラハラドキドキ。
    そしてフェルナン伯爵が出てきてからは涙がずっと止まらなかった。
    前回読んだ時も号泣だったけど、話分かっていても号泣でした。むしろ成長して内容を深く理解した分、余計に泣いた。
    フェルナン伯爵の頑固者〜(涙
    最期の告解は胸が詰まります。

    そして哀しみと怒りに震えるウォル。
    目が据わりぱなしで怖い。
    この人は本当に王の器だー。

    このまま王座奪還かという絶妙なタイミングでのペールゼン公爵が仕掛けた筋書きが見事。
    腹黒すぎる。サングをはじめ腐った連中は初めから切り捨てるつもりだったというから恐い。
    この企みに揺れる国王擁護派面子。
    バルロとナシアスの対立が苦しい〜。

    自身が王位継承者でないなら、今まで引き連れてきた軍を解放すると言い切るウォルにハラハラ〜。

    ラストの台詞が抜群にカッコいいです。


    どの登場人物にしてもデルフィニアの騎士として、民としての誇りと信念があってグッとくる!
    続きが気になるなー。

  • 続きが気になってとまらない。

  • 再読。ウォルの王座奪還に、登場人物達と一緒に胸を踊らせていたのだが、この巻は涙を禁じ得ない話。同時にウォルの悔しさや怒りも痛いほど分かる。しかし、そういう精神面でもまたリィに救われて行くので、ウォルにとってリィはまさに勝利の女神だな思う。常識の枠にとらわれないリィの行動力には脱帽。もちろんウォルの強い精神力、リィに負けないほどの戦士としての能力も素晴らしい。

  • 第1部最終巻…だと思ってたら終わってなかった!ウォルの出生もまだ落ちがありそうだし、コーラル陣もどうなるのか気になるし、早く続きがよみたいです。
    やっぱりまとめ買いしておくべき。

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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