寡黙な死骸みだらな弔い (中公文庫 お 51-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • / ISBN・EAN: 9784122041783

感想・レビュー・書評

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  • 好きとか嫌いとかとは違った
    不思議な読後感だ。

  • ちょっぴり怖くて仕掛けがあって面白かった

  • 不思議で、どこかせつない。弔いがキーワードだから。

  • わずかずつ繋がりのある11の短編集。
    「博士の愛した数式」の作者らしい緻密な計算、こだわり、執着心が感じられる。
    「夜明けの縁をさ迷う人々」に通じる不気味さあり。
    オガワールド、、、堪能しました。

  • ほんものの編み物だった。

  • 「臓物やら腐った~~とかそういった表現が出てくるから好きかもね」と紹介されたが、自分の好きな表現とは合わなかった。
    というか、物語の構成に2話目を読んだところで気づき、東野圭吾『怪笑小説』の鬱積電車の構成と似てるな~と思ってしまったので、物語が繋がっていくことの楽しさも感じられずそのまま終わってしまった。

  • すごい!
    一つ一つの話が重なっていく。

  • 死にまつわるお話を集めた短編集。全部の小説が少しづつ微妙にリンクしています。そしてさらに、物語の「書き手」が登場し、それが誰かの作品だったのか、それとも現実の世界なのか、だんだん混乱してきてしまう。謎ときというか、人物関係図とか作りたいような面白さもあり、凝った味わいのある1冊。

  • 11話からなる連作短編集。タイトル通り「死」を題材にしているのだが、いわゆる「死生観」を描いたものでもなく、かと言ってミステリー小説でもない。ひどく生生しいのに、どこかベールで包まれているかのように厳か。
    連作なので、それぞれがどこかでつながっているのだが(舞台であったり、登場人物であったり)、物語の端々でそれを発見するのも密かな面白みだ。

  • 少しずつ関連性のある短編たち。それが物語を多方面から描くためかというとそうではない。他人の死/消滅と自分(主人公たち)は無関係であることが残酷に現れている。
    奇怪でいて、不愉快ではない不思議な後味の短編集。

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著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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