リビング (中公文庫)

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著者 : 重松清
  • 中央公論新社 (2003年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122042711

リビング (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 重松清の家族ものがすき。今回もすごく素敵な短編集でした。
    家族になったって色んな悩みがあって家族がいるから優しい気持ちになれる。毎日のくらしが愛しくなる、そんな一冊。

  • ハズレのない重松作品。本作も色々な苦労や悩みを抱えながらも、明日に向かって歩く人たちの姿に心が温かくなりました。親の立場、子供の立場、夫の立場、妻の立場・・・各々が役割を果たすのが「家族」であり、その舞台が「リビング」かな。

  • メイン作品と思われる「となりの花園」は春・夏・秋・冬の4つで構成され、それが12の短編の中に配置されると言う凝った構成をとっている。
    ファッション雑誌編集者とグラフィックデザイナーのトレンディな夫婦。お互いの仕事には干渉せず、子供はつくらず、家は雑誌に紹介されるほどモノトーンで、ヴィンテージのアロハを着て・・・。最初はカチンと来ましたね。独自の世界を持っているといえば格好良いけど、なにか世間を睥睨してると言うか。
    その夫婦の隣に越してきたのがサラリーマン夫婦。一戸建てとは斯く有るべし。ラティスで囲まれたガーデニングと休日のバーベキュー。あまりに定型的過ぎて、間違っちゃいないのだけど困りものの奥さん。トレンディ夫婦をバーベキューパーティーに引き込んで。。。
    最初は反発してたのだけど、そのうちに「それも有りか」と納得してしまうトレンディー夫婦。このあたりで何だか私もホッとして来まして、いったい何なのでしょう。
    そのほかにも離婚の為に苗字が変わる望月君=モッちんが、友人たちに最後にニックネームで呼んで貰うために走り回る話など。
    重松さんの作品としては軽めの心温まる短編集でした。

  • 【あらすじ】
    ぼくたち夫婦は引っ越し運が悪い。今回の新居は完璧、だったはずなのに…ディンクスの夫婦は互いにぶつかりながら、隣家とまじわりながら、共に生きることを確かめあっていく。四季折々に紡がれた連作短篇『となりの花園』を縦糸に、いとおしい毎日のくらしを横糸に、カラフルに織りあげた12の物語集。

    【感想】

  • ある夫婦の四季を挟みつつ、家族や友人にまつわる短編集。面白く読みやすかった。「分家レボリューション」と「モッちん最後の一日」が好き。「となりの花園」の夫婦の関係も。しょっちゅうバーベキューに誘ってこられるのは嫌だな・・・。でも確かに、庭を鮮やかな花でいっぱいにして、家の前にプランターをこれでもか!とずらっと並べられたりしてるのを見ると、狂気を感じてしまう。私幸せなんです!ほんとですよ!と、誰も聞いてないし関心もないのに大声で言ってるように見えてくる。

  • イチ推しは「息子白書」。次点は「YAZAWA」。昔も今もそして明日もここに収められた十二編に似た小さいけれど幸せを感じとることができる物語りが紡がれるハズだ。というか、紡がれて欲しい。と切に願う。フランスの同時多発テロの報を聞いて。2015/11/14

  • 時間潰しにパパッと手にとった本

    もともと好きな作家さんだし
    短編集なので時間を潰すには丁度良かったw

    タイトル通り、色んな家族のお話。かな
    シンプルに暮らす夫婦がメインとなって
    その暮らし方の変化が四季で他の短編に挟まれている

    憧れるリビングはなかったけどw
    幸せそうに見えても色々あったり
    なんとなく幸せだけど葛藤してみたり
    ホントよくある家族の話を見事に小説にしてくれた感じでした


    重松さんの描く家族は、もう少し憧れの家族だったので
    ちょっと期待とは違ったかなw

  • 子どものいない共働き夫婦の話『となりの花園』が、春夏秋冬で4話。
    そのほか、老いた両親を田舎に残して都会に暮らす息子夫婦の帰省の話。
    両親の離婚に巻き込まれる子供の話。
    女手一つで子供を育て上げる母の話。
    家事に追われて自分の時間も持てない主婦が、クラス会にかこつけてたった1泊の旅をする話。
    田舎の本家とのつきあいに振りまわされる、都会に暮らす分家の嫁の苦労の話。

    そう、これは主に、いろんな家族をスケッチした物語なのです。
    重松清はもちろんデッサン力のある作家ですが、何よりも情景の切り取り方が上手い。

    長編だと時折過剰に感じる感傷的な部分が、短編なのでさらりと乾いて表現されている。

    そんな中、一番好きなのは『千代に八千代に』
    千代のひ孫の目から語られる100歳近い老女たちの友情物語。
    全然ほのぼのしていない。

    自分にも他人にも厳しくて口も悪い、常に周囲の人に小言を言っている千代。
    いつも千代にがみがみ怒られてばかりいる八千代。
    何でこの二人が友だちなんだろう。

    ひ孫のスミちゃんは、中学校に入って親友のトモちゃんとうまくいっていない。
    ちょっとトモちゃんのことをうざいと思っている。
    だからひい婆ちゃんたちの友情がよくわからない。
    ほかの友だちがみんな死んじゃったから、仕方なく友だちやっているのかな。

    1世紀近い友情をなめちゃいかんよ。
    傍からはわからない、二人だけにわかる絆。
    なんか…いいです。

  • ディンクス夫婦。最後に子供授かってああ幸せ、って話になるかと思ったけど違ってよかった。そうだよね、重松清だもんね。

  • 引っ越した先のお隣との関係が、子供のいない夫婦の関係にもいろいろな影響を及ぼす・・・。おしゃれな家具、シンプルな部屋、流れる曲はハイセンスなジャズだったり。でも少しずつ亀裂(決定的なものでもないし、不安を煽るものでもないけど)がはいり、果たして自分たちがこれまでよいと思ってきたことは二人の絆を本当の意味で結んできたのだろうか。見せかけではなく、きっと家族なんて問題にぶつかり、きれいごとではすまない。時には隣人さえ巻き込んでトラブルはおきるもの。自分たちだけの価値観を絶対と思わないことかな・・。
    お隣さんの話はどこにでもある家族の問題だけど、父親は父親なりにきちんと息子と向き合おうとしているように思ったし、母親は逆にかばうんだよね。絶対にうちの子は異常ではないって信じ込む。暴力を振るわれても、なにがあっても盲目。

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