天文台日記 (中公文庫BIBLIO)

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著者 : 石田五郎
  • 中央公論新社 (2004年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122043183

天文台日記 (中公文庫BIBLIO)の感想・レビュー・書評

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  • 天文台に詰める研究者兼管理人のエッセイ。

    話自体はけっこう前の、乾板を使って写真を撮っている頃のお話。天文学ファンならにやにやしてしまうようなエピソードの連続で、今も昔も変わらないものを感じて嬉しくなる。

  • ずうっと持っている数すくない本。
    開くと、静かでしんとした空気を感じます。
    どこに書いてあったかいつも忘れますが、深夜、ゆびをゆっくりとおって数をかぞえ、鼻がかゆくなったらその指で鼻をかき、眠くならないように歌をうたう。というところが好きです。

  • 新聞で渡辺潤一さんの紹介記事をよんで、表紙に惹かれて取り寄せた本。表紙のために買ったくらいの気持ちだったけれど。

    天文台での生活や観測の知識が興味深くおもしろいということはもちろんですが、所々でひと息ついて、しみじみとこの生活に思いを馳せる、そのときの文学的情緒のこもった文章がなにより心に残る。すばらしいです。
    星をみて、ひとと関わり、また自分を見つめる生活に、憧れずにはいられない。

  • 初めて読んだのは、小学校の低学年の頃でした。その時は何だか難しくてよく分からなかったけど、数十年たって何故かもう一度読みたくなり、図書館をまわって探し出して再読しました。星を相手にする暮らしが羨ましくて。石田先生の淡々とした語り口も素敵です。文庫で再版されたのを見つけ、嬉しくなりました。昔の版から、図版が何点か削られたのが残念。

  • carta「音楽家の本棚」津田さんの蔵書より。

  • 昔から星に興味はあったが、そういえば天文台で何が行われているか知らなかった。

    専門用語があり少し難しかったが、また夜にゆっくり読みたい1冊になった。

  • 2004年1月
    天体や宇宙のことが気になっていた時分に出会った本。
    少し読んでは止まり、少し読んでは止まりして、……結果、いまだに読みきれていません。

  • 先日、中学・高校の同窓会があり、同期の友人に誘われて出席しました。
    会場で、中学校の時のクラブ(天文研究会)で一緒だった一学年下のS君と、30余年ぶりに再会しました。驚いたのは、かれとは陸上部でも一緒でしたが、特に天文クラブでは、わたしから懇切丁寧な指導を受けたことを今でもよく覚えている、と話してくれたことです。しかし、わたし自身はかれのことは覚えていたのですが、クラブでの活動についてはほとんど記憶がなく、かれに「今でもその当時の『天文年鑑』をとってある」とまで言われ、ちょっと当惑してしまいました(もちろん、悪い気はしないですが、どんな指導をしていたのかと思うと…)。
    そんな当時、わたしが夢中になって読んでいた本のなかの一冊が、この『天文台日記』です。著者は国立岡山天文台副所長を勤めていらっしゃったかたで、当時国内最大の反射望遠鏡を使った天体観測にまつわるエピソードを、季節の移り変わりにあわせて日記風にまとめたものです。わたしが手にしたのは「ちくま少年図書館」シリーズの一冊でしたが、現在は中公文庫に入っています。
    当時と比べ、観測技術も天文学の内容も大きく変わったことは想像に難くないのですが、本のなかで著者や同僚たちが夜空に天体を追いながら、天候に左右されたり、観測にまつわる地上でのさまざまな雑事にも奔走する姿が実に人間らしく、いま読み返しても感動します。
    同窓会の帰り道、友人たちと別れてわたしは、ひとり会場からほど近いところにある母校の前を久しぶりに歩きながら、「ひょっとしたら、この本を読んだ感動をクラブの同僚や後輩に語っていたのかもしれないな」と思いつつ、自宅にもどりました。途中ふと見上げた街中の明るい夜空には、木星と思しき明るい惑星が光輝いていました。。。

  • 40年余り前の天文台の活動状況を綴った1冊。天体観察に携わる人の心意気、心構えは今でも通ずるものであり、色あせることはない。

  • 岡山天体物理観測所で副所長を務めた著者の、星との対話を綴った日記。

    アヴォカドさんよりお薦めしてもらった本です。

    この画像を見てもわかるように、表紙がとっても綺麗。
    しかしこの本、もともとは筑摩書房より昭和47年に発行されたのを、中央公論新社が2004年に文庫にしたもの。
    だから、この本で書かれている「当時」は昭和40年代。私が生まれる20年も前のことなのだ。

    当たり前だが、星の観測は夜に行われる。
    夜を徹して星の観測が行われることもあるというのだから、天体に関してはさっぱりの私は驚いてしまった。
    時には、2日3日連続して徹夜することもあるという。
    しかし、それを描く石田さんの筆はあくまで穏やかで、温かく、そして真摯だ。
    1月1日の日記の始まり方からして、その雰囲気は始まっている。淡々と仕事をこなす様子にも、力まず慌てず、仕事に対する誠意と、天文台を訪れる人々とのユーモアを交えたやりとりがにじみ出ていて、何気ない日々がとても豊かなものであるように感じられた。

    星の観測をずっと続けるというのは、それこそ星が見えている間はずっと目を離さずにいるということなのか、それともデータを取っていて、数秒とか数分置きに星の動きを見るということなのか、そこらへんが少し気になる。
    実はこの本でも、科学的なことは全くわからず私はずっと「?」状態だった。
    けれど、著者の石田さんが「ラプラスの伝記を研究したい」と言って天文学科に入った(!)人であるくらいだから、星の描写や人々との交流もフィジカルで丹精な文章で綴られているので、科学的なことがわからなくても、「星を観測する仕事」の日々が覘けて楽しめた本であった。

    やっぱり星と宇宙にはロマンがあっていいな。大きすぎて、人間がちっぽけに見えてしまえるところがいい。

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天文台日記 (中公文庫BIBLIO)の作品紹介

わたしたちがなにげなく仰ぎ見る星空に、天文学者たちは「自分の星」をもっている。ある時はそれと静かな対話を楽しみ、またある時はそれと戦う。観測の合間にかわされる会話や、天文台を訪ねる人々とのふれあい-興味深いエピソードをちりばめて、岡山天体物理観測所で副所長を勤め、星と対話を続けた著者が記す。天文台職員たちの生活をうかがい知ることができる好著。

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